Experiences in UK
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2006年05月02日(火) |
第141-142週 2006.4.17-5.1 グリニッジ再訪、インド人街に潜入 |
4月29日から5月1日まで三連休でした。日はかなり長くなってきましたが、依然として肌寒いロンドンです。 今年はイースター休暇が大きく後ずれしたために、イースターの四連休は4月14日から17日まででした。今年の四月は休日が多いのですが、イースター休暇中も曇りがちの薄ら寒い日々が続いていました。
(グリニッジ再訪) イースター連休の初日、第三回のロンドン市内観光として、長男と二人でグリニッジを再訪しました。グリニッジは、ロンドンに来て間もない頃に訪れて以来です(2003年8月26日、参照)。その時と同様に、テムズ河クルーズのボートに乗り込んでグリニッジまで向かいました。
グリニッジは休日にちょっと立ち寄る場所としては、やはり素晴らしい街だと思いました。テムズ南岸の街ということもあり、ロンドンからそう遠くないにもかかわらず、少し違った雰囲気を味わうことができます。前回行けなかった王立天文台跡地やクィーンズ・ハウスにも回ってきました。高台にある天文台跡地からみたロンドンの眺めは、近代的なビルと歴史的な建物が混在するシティを一望できてなかなかナイスでした。
個人的には、2年8か月前と同じルートで辿ったグリニッジ観光は、いろいろと感慨深いものがありました。前回ボートに乗り込んだ際の何となく緊張した感じを懐かしく思い出しました。ボート内で流れるガイドによる観光地の説明は、前回よりもほんの少しは英語が聞き取れるような気がしました。また、テムズ沿岸に見えてくるフィナンシャル・タイムズ社のビルが、前回はもっと大きくて立派なビルのように感じた記憶があるのですが、今回はずいぶんとちっぽけに見えました。
(三つの教会) 連休の二日目は、第四回のロンドン市内観光で、妻と二人でウェストミンスター界隈からシティ方面にかけて散策しました。
当初のプランとしては、ロンドンにある三つの教会をめぐるつもりでした。セント・ポール大聖堂、ウェストミンスター寺院、ウェストミンスター大聖堂の三つです。これら三者の関係はなかなか複雑です。 まず、前二者はいずれも英国国教会(アングリンカン・チャーチ)の教会です。「大聖堂」というのは主教区のトップにある教会を意味するので、セント・ポール大聖堂はロンドン近辺の英国国教会の頂点に君臨する教会ということになります。ただし、歴史的に王室と深い関係を持つウェストミンスター寺院については、特別にトップに相当する地位が与えられているということで、これら二つの教会はロンドンの英国国教会のツー・トップということになります。 そして、 三番目のウェストミンスター大聖堂はカトリックの教会です。ロンドン界隈のカトリック司教区でトップの位置にある教会です。
我々が訪れた日はイースター・サンデーの前日ということもあり、最初に回ったウェストミンスター寺院前は入場者の長蛇の行列ができていました。これを見た瞬間にウェストミンスター寺院への入場はパスして、そこから徒歩10分程度のウェストミンスター大聖堂に向かいました。 こちらは予想されたとおり、人影はまばらでゆっくりと内部を見学することができました。外観はまあまあ立派な建物なのですが、内部の装飾は大聖堂としてはシャビーなように感じられました。やはりこの国においてカトリックはあくまでも亜流ということでしょう。
結局、ウェストミンスター大聖堂の近くにあるテイト・ブリタン美術館(なかなか良かった!)に立ち寄った後、混雑が予想されたセント・ポール大聖堂の見学もパスして、ミレニアム・ブリッジからテムズ南岸に渡りました。 次なる目当ては、ロンドン市内でも有数のマーケットであるボロ・マーケットでした。名前はよく聞いていたのですが、訪れるのは今回が初めてでした。 主として野菜・肉類など食料品の屋台がひしめいていてたいへんな賑わいでした。人ごみの中を練り歩いて屋台を見て回るだけでも十分に楽しいのですが、思わず、生牡蠣、焼きホタテ、生ハム(スペイン産)、ケーキ(フランス産)などを次々と買い食いしてしまいました。
(インド人街に潜入) ロンドン西の郊外にサウソール(Southall)というインド人街があります。連休の三日目は、インド人街の見物がてらインド・カレーを食べにサウソールまで出かけました。うちから車で30分程度です。 ロンドンのインド人街といえば、東部にあるブリック・レーンが有名ですが、ブリック・レーンの方は英国化がかなり進んでいる一方、サウソールは今でも純正のインド人街だという評判を聞いたことがありました。確かにサウソールは、駅名表示から始まって町の看板がほとんどヒンズー語(?)で書かれていて、英語は添え物という感じでした。道行く人々も大方がインド人らしき人々です。
街全体に香辛料の香りが漂っている街を歩いていて気づくのは、観光客向けの店というものが存在していてなくて、すべて近隣インド人のための店が軒を連ねていることです。彼らにとっては普通なのかもしれませんが、我々にとっては十分に怪しげな店が大通りを挟んで延々と続いています。 我々は、ちょっと吟味した後、大衆食堂のようなレストランに入り、目当てのカレーを注文しました。おいしいインド・カレーを安く(5ポンド程度)食べることができて大満足でした。
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