海に降る雪...marin-snow

 

 

2002年4月4日午前1時 - 2002年04月04日(木)

電話で彼と婚約した。



こんなにぼんやりしたままで。
自分の感情もわからないままで。


消去法でしか、考えられないんだ。
そういう考え方しか、したことないんだ。


毎朝毎晩のメールか電話が当たり前になっていて。
ないと妙に落ち着かなくて。


結婚と言うより先に、在ることが普通になっている。
ない状態が、もの足りないと感じている。
淋しいと感じるようになっている。


在る状態を維持することが、結果として結婚というものになるのなら。
それでいいと思ったんだ。


私は冷めているのだろうか?
彼に申し訳ないのだろうか?


だけど。

自分の解らない私には。
自分の感情が見えない私には。

こういう考え方しか、わからない。


私は何年も何年もかけて、
結婚のない生活を、独りで生きる生活を、
シミュレーションしてきたんだよ。

求めても得られない望みなんて、
始めから諦めてしまう方が、私にとっては楽だったんだ。



先のことは、わからない。
何かが動いていることだけは、わかるけれど。


人を巻き込む問題なんだよ。
おまえはそのこと、ちゃんとわかっているのか?


こんな大切なことになってもまだ、人ごとのようにしか感じられない私。
本当に、どこか、壊れている。


君は私がここまで壊れていること、ちゃんとわかって言っていたの?










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