海に降る雪...marin-snow

 

 

宙ぶらりん - 2002年02月09日(土)

風邪でダウンしているというのに、延々、メッセと電話で話してた。



話せば話すほど、私の子ども時代って、何だったんだろう、と思った。

まるで、人形のようで、自分で何かを思ったという記憶が、あまりないのだ。
誰かの期待に気付く力には長けていたようで、大人受けのする子どもだったけれど。
友達との記憶というのが、あまりない。

いつもびくびくしていたような。
いつも集団には入れなくて浮いていたような。

そのくせ、学級委員とかにはよくなっているのだ。
子ども時代、人より発育が早かったおかげで、勉強だけはできたから、
結構、目立つ子でもあったように思う。
先生受けもよかったのだろう。

プライドと意地もあったから、口では負けない子どもだった。
そして、それだけのことが言えるように、それなりの努力もしてきたつもりだ。

無視されたことくらいはあったけど、いじめも何もない、平凡な子ども時代だったはずだ。

だけど、今となっては、孤独感と淋しさ、心細さ、不安、そんな感情ばかりが蘇るのはなぜ?

そのせいか?

今になっても、人との距離の取り方が解らない。



話せば話すほど、こんな私なんて、相手にとっては何の役にも立たないわ、と思っていく。
相手はいろいろなことを経験していて、ちゃんと自分を生きている。
その相手に対して、こんな価値のない私が、関係が欲しいと求めること自体、間違っていると。



年末には、いざ私が本当に「会いに行こうか?」といったら、焦っていた彼。
今日はこの連休に来れば、と言った。

風邪で行けないと解っているから、言っているのかも知れないけれど。

後先考えなければ、行ってやろうかと、一瞬思った。
物事にはタイミングというものもあるから、
今を逃したら二度とそういう機会はないかも知れないとも思った。
早く白黒つけてしまいたい、とも、思った。

その後、確実に寝込むだろうけど。
この2週間ほど、本当に保ったのが不思議なくらいだったんだから。

だけど、後先を考えずに行動するには、年をとりすぎている。
そこまで無茶する根性は、今の私にはない。


そして、相手の気持ちを確認する勇気も、私にはない。



宙ぶらりんな状態は、いつまで続くのだろう?
宙ぶらりんなままで、私の心はいつまで保つのだろう?




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