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■ 月命日
１０日は、あの人の月命日だ。
いつも、一人お墓に行く。
行く２〜３日前から、おかしい感じになる。
さ！！気合いれて、エンジンをかける。
心臓がドクッドクッっと、大きくいってる。
やたらと、体が熱くなる。
墓につく頃には、泣き止み
一応、化粧していくんだけど、見事にはげてます。
脱力感の中で、お墓を掃除していきます。
それが、また馬鹿でかくておまけに黒だから、汚れが目立つ
やっぱ２時間ぐらいかかるんだな
掃除をしていると、なんか頼まれて来ているみたいな
そんな気がして、もくもくと磨くのさ
その時、すごく気配を感じる
お墓では、初めてだったから 最初、戸惑った
あの人の匂いがした。
近くに、すぐ後ろに前に、なんか言いたかったのか
すごく 緊張する中で
線香をつけ、一応お参り「なんみょう・・・・」
これでも、やっと 手を合わせられるようになったんだ
墓に行っても、一体誰のために手を合わせなくてはいけないのか
わからなかった
墓に跪き、しばらく空を見ていた。
カラスととんびが狙ってる。
それも、墓所には、私しかいない。
いつも、少しだけ好きだった果物なんかをお供えしてるんだ
それを、どうも狙って、とんびとカラスが喧嘩している。
時々、低空飛行で飛んでくる。とんびとカラスが！！
ひえー 恐すぎる
大体、いつも遠くで見張ってるのは知っているが・・・
でも、私はお供え物は置いていかない。
墓所が汚れるし、墓所の人も嫌ってるし
それなのに、狙ってる
あの人も、気になるが
カラスととんびが気になるので、先にお供え物だけ、なおした。
随分、前、友達と花見に行ったとき、ちょっと目を離したすきに
バッグに入っている弁当をやられた経験があるので
かなり、恐かった
あの人が、いると思ったら
もう めちゃくちゃ言ってやったよ！！！！
だけど、涙が止まらない
おかしい
多分、かなり寂しいんだ
もう いいよ・・・
2002年03月12日(火)
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