-殻-

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2003年10月23日(木) 絶対的な絶望

愛はなく、希望もない。

そんな感情はまやかしで、常に何かに置換できる程度のものだ。
どう名付けるか、それだけが心の揺れに共感と言う幻を喚起する。

分かり合うなど、できるはずがない。
そうありたいと願えば願うほど、ひとりに気付くだけだ。
閉じ込められた監獄の中で、足掻けば壁にぶつかり、
壁を越えようとよじ登れば爪は剥がれ、落ちて傷つく。
動かずにいれば、気付かずに済むかも知れないのに。

孤独。

隔絶。

そして、絶望。

あまりにも正しいその唯一の自己肯定は、満たされることがない。
愛はないと言いながら、君と僕はどうしようもないほど渇望している。

愛されることを。
代償のない感情を。
存在の全肯定を。

僕等は、互いに求めているだけなのだ。
与えることができず、言葉を閉ざして待つだけなのだ。
そして、何よりも哀しいことに、

その絶望的な断絶を共有することが、僕等の唯一の絆なのだ。







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しんMAIL

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