-殻-
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心地良くまとわりつく、その甘い依存。
その中で、僕の体とこころはゆらゆら揺れる。 どこまで沈んでしまったのか。 自分の深度を計りかねて、僕は君に尋ねる。 君はもちろん、本当のことは言わない。 それでも答えを聞くことで安らぐのだ。 茶番に溺れて互いを縛る。 それを幸せだと呼ぶことは、決してない。 僕等の幸せは僕等それぞれが過ごす、その時間の中にしかない。 二人が幸せだなんて、そんなことは、ないはずなのだ。 決して。 決して。 INDEX| PAST| NEXT | NEWEST |