-殻-

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2003年03月31日(月) 証拠

束の間、君は繋がっていたんだ。

僕の命と。


春も間近い、白い部屋で、

君は僕を見ていた。



池の向こう岸には、

綻びかけた桜の花。


儚く消えてゆく、

ほんの一瞬の、

夢か幻か。


でもそこにははっきりと、

僕等が残した傷跡がある。

それは実は、

ささやかな共存の証で、

だけど僕等はそれに気付かず、

失くして初めてその存在を知ったのだ。



いつかまた春が巡り、

その時は来るのか。


僕は、

飲み込まれる不安ばかりが溢れてきて、

流れに身を任せられない。


春の風が吹いている。



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しんMAIL

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