-殻-

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2003年02月16日(日)

状況と環境に応じた自己を幾つも設定して、
その時々で最適な役柄を演じる。

そしていずれ、どれが本来の自己なのかがわからなくなって、
戻れなくなってしまうのではないだろうか。

そもそも、本来の自己なんてものはどこにあるのだろう。
自然でいる自分など、存在するのか?

他者との関係性なくして自己を認識できないということは、
「状況と環境」を切り離して自己が存在し得ないということだ。
そんなにも僕の存在は曖昧で、不確定な可能性の雲なのだ。

相対性の中にしか見出されない、儚い実存。
そんな風に、他者とぶつかり、せめぎあい、エネルギーを授受して、
個の存在はカオス的に揺らいでゆく。

だがマクロでは、所詮見分けのつかない統計的集合に過ぎない。
そんな中で、一体どうやって僕は自分を認識するのだろう。

誰も教えてはくれない。
誰も答えてはくれない。



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しんMAIL

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