懊悩煩悩
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なんだかんだで結局自分の思い通りにしちゃってる自分にふと気付いた時、ちょっと愕然としてしまった初夏の宵の管理人であります。いやね、なんてことはないのですがちょっとしつこく業務日報に「パソコンがショボすぎて仕事にならない。一体何回フリーズすれば気が済むのか」といった類のことを書き続けまくり、「メーカーからのサンプルを営業だけでなくウチの部でも情報伝達の為に置きたい。狭いけど何が何でも場所を確保して置きたい。とにかく置きたい」と書きまくり、周囲の人にも置いた方がいいですよね、ね、ね、とアピールしまくっただけのことなんですがね。パソコンに関しても、最初はハナから聞き入れられなかったというか元々ウチは古いものから順番に買い換えるという何とも効率の悪いシステムで(つまりほとんど使わない営業のパソコンだって順番が来れば変わるし、日々使いまくるのに順番が来ないから変わらないことだってあるということです)他の人にも「しょうがないから諦めなよ」と言われることしきり。それでも本気で毎日の仕事に差し障るレベルのショボさで、いい加減にしないと私の堪忍袋の緒も切れそうだったし、本当に耐え難かったので、聞き入れてもらえて本当に嬉しい。近日変わるそうなので楽しみにしてます。とか言ってまたショボショボのパソコンだったりしないだろうねえ…頼みますよ。
もう一つは、商品に関わる部に属する者として、商品そのものに触って確かめてみたい、パンフレットだけではわからないことも多々あるし、何より問い合わせを受けることの多い業務部の人に商品の情報が全然行き渡っていないのは何故だ?それはおかしいんじゃないか、営業も偉いけど業務部だって偉いんだぞ、蔑ろにしちゃいかんだろと鼻息荒く主張してみたわけです。…というのはまあ一応塗り固めてみた建前なわけで、本音はただただ自分が商品のサンプル欲しいというあさましい動機の元で出発しているわけです。まあ主張したことも常々思ってたことだし、嘘じゃないんですけどね。しかしまあ私という人間は己の欲望の為ならとことん弁を尽くして(というより弄して)熱情を持って動くんですなあ。我ながら呆れる。最初「場所がない」と一刀両断にされておったんですが、地道な活動(?)の甲斐あって実現の運びとなり嬉しい限り。っつーかそういうことになって改めて気付いたのだが、一介の新入社員がクチバシをばっつんばっつん突っ込んで掻き回していいのかしらん、と…親にも新入があんまり出しゃばるなよ、嫌がられるだけと何度もクギをしっかりと刺されていたにもかかわらず、この体たらくですものねえ。出しゃばっちゃいかんというのは頭にちゃんとあるんですが、どうしても出っ張らずにはおれんタチなのです。まあ今だったら生意気な新入社員がガーガー言ってるからしょーがねえなぁ、で許してもらえるんじゃなかろかというセコイ考えもあるし、上司が懐広い人だから、というのもあるしね。その辺はちゃんと人見て動いてるつもりなのです。今日はいきなり副社長に呼び出し食らったので、すわ早速よその部に飛ばされるのかと少しガクガクしたのですがまあ何のことはない用事だったのでホッと胸を撫で下ろしたわけです。もううるせえから静かにせざるをえない部に飛ばしとけ、とか思われたらヤだなあ…と思いつつも今いる部は何か提案してナンボかなとも思ったり。どっちにせよ、ウチの会社は違う部に飛ばす時は何の前触れもナシにいきなり1ヵ月前にハイアナタ来月から○○部ネ、という感じらしいのであれこれ思い悩んでもしょうがないしね。先日知人と飲んでる時に上記の話をしていたら、「どうせ数年でいなくなるんだし、期間限定で気兼ねせずにブイブイいわして去るってのはどうよ」と言われたのでそれもいいナーなんて思っているわけです。
ってそれを言いたくて今日は書いたわけではなく。前置き長いね。先日、「ビッグフィッシュ」という映画を見ました。ポスターもそんなに見たい欲をそそるモンでもなし、レディースデーだからまあクソ映画でもいっか、という感じで見に行ったわけです。最初の方は、「あーやっぱダメ映画引いちゃったかな…」なんて思いつつ見てたんですが、ラスト十五分ぐらいはもうだだ泣きで涙が止まりません。最後に近づくにつれて全てがひとつにまとまり、そして哀しくも清々しいラストへと昇華されてゆくのが素晴らしい。ポスターはまるでちょっとレトロで純愛チックな恋愛モノっぽい雰囲気を醸し出してますが、実際は父と子を軸にした物語です。それがまた良いのですわ。何というか、じんわりと心に染みて、わけもわからず見ていた前半を思い返しながら全てがひとつになる瞬間の心地よさ。余韻を追いかけながら、また見たいなあという思いがじわじわと湧き上がってきて、思わずパンフレットを買ってしまいました。最近の映画にありがちな超大作というわけでもなく、地味に進行してゆく映画ですが、是非おすすめしたい映画です。最初のかったるさ(というかワケのわからなさ)は少し我慢していただいて、是非是非。
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