懊悩煩悩
目次|過去|will
| 2003年02月19日(水) |
たまにはこうして悩むこともある |
そろそろ就活への意識が高じてきて、リクルートスーツを用意してみたり(と言いつつ入学式の時にに着たっきり放置のパンツスーツを掘り出しただけですが)説明会の予約をしてみたりするわけですが、正直いまだに自分という人間が何をしたいのか、何が出来るのかを掴み切れていない気がします。大本命というか、この仕事が出来たらいいなと思うものがひとつだけあって、それ以外はどうでもいいというか。特に営業職だけは回避したいという気持ちが強い。かといって生産性のない、結婚までの腰掛け的要素がまだ色濃く残る一般職には就きたくない。(というか、一般職でいずれ年をとって冷たい目で見られながら仕事を続けていく自信がないのですよ)でも、役立たずの文系人間には営業職か一般職ぐらいしか残されていない状況。いくら総合職の女子採用が増えたとはいえ、まだまだ厳しい門であるのは変えようのない事実。技術職のエントリー終了、という企業HPの告知をぼんやりと見つめながら、ふつふつと文系へ進んだことへの悔悟が沸き上がってきてどうしようもなくなります。
今更遅すぎるほどに遅いけれど、今やってる学問より面白いと思う学問が出来てしまった、三回生になってから。およそ覇気のない、生徒の出席率も良くないゼミに顔を出しては失望する日々。いつしか、私自身もゼミを休むようになったり、出席しても別の事をしながら発表には馬耳東風。週に二度ある専攻外の科目に心を躍らせ、必死でノートを取る日々。文学部でなく、あの学部へ入っていたら、何かが変わっていたのだろうか。あの頃、寸分の興味すらそそられなかった学問が、今この時になって私の前でまばゆいばかりの光を放ち、私を惑わす。取り戻すことの出来ない過去を思いやり詮無い考えの中でもがきにもがいても、ますます足を取られていくばかり。そうしているうちにも逝く時の流れが止まることはなく、目前には就職と卒論という学生生活最後の山場が迫り来ている…長い長いモラトリアムの終了宣告がなされる時が、やってくる。これからあと数ヶ月、様々のことに決着を付け、笑顔でドイツへ旅立つことが出来るだろうか。打ちのめされ、叩きつけられ、それでも這い上がってまた落ちて、そこからよじ登りしっかりと大地に足を踏みしめることが出来るだろうか。今はまだ闇の中、黎明にはほど遠く、見渡すことも出来ぬままただ立ち尽くすだけ。けれど、夜明けのない夜はない、必ず朝日は昇り光が満ち溢れる。冬来たりなば、春遠からじ。来るべき春を迎えるため、一歩ずつでも、時には後退りながら、それでも前へ、前へ。そうすれば、きっと望む場所へ辿りつけるはずだから。
|