懊悩煩悩
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2002年03月20日(水) 明日はおでかけ

 近年の邦楽ミュージックシーンのベスト盤乱発にちと納得のいかない日々です。不景気の波は音楽業界にも降りかかってきているのはわかりますが、個人的にベスト盤を出すというのは「満を持して」といったイメージを持っているので、2年や3年ほどの活動しかしていないアーティストがベスト盤を出してしまうのは違和感が拭えません。最低でも5年、アルバムはせめて3枚以上出してからベスト盤を名乗ってほしいものです。アルバム2枚ほどしか出していないのにベスト盤とか言われると、それは本当にベストと言えるのかと問い詰めたくなります。まあベスト盤なんてもんはレコード会社の意向なんでしょうけどね。アーティスト自身が先陣切ってベスト盤出したい!とかはあまりないのではないかと思います。

 ミスチルだってアルバム9枚目にしてやっとベスト盤発売ですからねぇ。どうせなら二枚組とかにしてほしかったんですけど…分けて出されると金銭的に辛いです。というわけでミスチルベストは買ってないんですわ。収録曲はほとんどCDで持ってますし。ウルフルズのベストはジャケットがかわいかったのでつい購入。「そら」が入ってなかったのはちょっと残念でしたがまずまずの選曲。DA PUMPベストはきっちり初回盤でゲットー。単純にシングルだけを詰めたものですが、DA PUMPはそれでよかったのではないかと思います。ミリオンいきましたし。ゴスペラーズの「LOVE NOTES」はベスト盤ではないので買ってません。あくまで『LOVE SONG COLLECTION』、ラブバラード集ですから。ただし昔の曲の新録が入ってるのは魅力的ですけども。今度ベスト盤を出す時は是非アップテンポの曲を入れてほしいものです。いい曲がたくさんありますもの…。

 洋楽コンピレーションアルバムの増加も昨今とみに顕著ですよね。「NOW」シリーズ、「MAX」「MEGA HITS」シリーズなどは以前から出てておなじみといった感がありますが、ここ最近は「WOMANS」や「LOVE LIGHTS」など特定のテーマによるもの、「image」「feel」に端を発した『癒し系』音楽のコンピレーションが多くリリースされてますね。特に癒し系音楽の系統は「image」「feel」がミリオンセールスを打ち出したことによってひとつのジャンルとして確立したように思います。「feel」は個人的にはイマイチでしたが…「image」の方がアグレッシブさの中に流れるゆったりとしたリズムが心地よくて聴き入ってしまいます。

 音楽業界も生き残りをかけて色々な策を講じているんでしょうけど、そろそろベスト盤発売攻勢も先が見えてきた気がします。過去の遺産ばかり食いつぶしていても、いつかは底をつくものですし。しかし、昔の曲が良いというのもまた事実なんですけどね。80年代の曲にはロマンがあるよ。うん。風情というか。そう思うようになったのは自分が年を食ったのでしょうかね。


えもんかけ |MAIL

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