ひびたわ。 INDEX|past|will
毎日毎日、日記にあのときのことを綴り、 毎日毎日、読んでくださる皆さんに多くの励ましを頂きながら 日々は過ぎていきました。 遺影におはようというところから始まり おやすみというところで一日が終わる。 慣れないお経を毎日あげ、花を飾り、香華を手向け。 遺品となった洋服を整理しようと箪笥の引き出しに手をかけてはやめ。 写真の整理をしようとデジカメのデータを開いてはまたすぐに閉じ。 遺影を見ては、抱っこしたいなあという1号。 救急車のサイレンを聞くたびに、ばぶが乗っていった車だという2号。 皆が、寂しさと悲しさと切なさを抱えながら それでもちゃんと、笑うことも忘れずに、 日常を過ごしていきました。 1ヶ月が、たちました。 あの日から、1ヶ月。 昨日のことのような、ずっと前のことのような。 本当に、時間の感覚のよく判らない1ヶ月でした。 そして忌明けの日が近づき。 納骨の日がきました。 お手次寺に葬儀の後納めたときは納骨そのものの辛さもありますが 亡くなった直後の衝撃、火葬の衝撃などが大きい中での 流れ的に済んでしまった感がありました。 でも今度は、お墓の中に、自分の手で納めるのです。 真冬に戻ったような寒い日でした。 赤く膨らんだ桜のつぼみも、あまりの冷気に開けなくなっているようでした。 それでも、雨か雪といっていた天気予報はかろうじてそのときは裏切って かすかに薄日が差していました。 しかし墓地は山の上、寒風吹きすさぶ、というような状況で お坊様がお墓の前で経をあげてくださいました。 「では、お骨を納めてあげてください」 墓石の後ろに回り、くぼみのついた石を引き抜きました。 10cm×5cmくらいの大きさの穴があきました。 主人と私、ひとつづつお骨の入った袋を紐解き、開けました。 (本当はひとつだけお墓に納めてひとつは京都の本山に納めるのですが 幼い子供ということもあり、ふたつともお墓に納めることにしました) 真っ白な、きれいなお骨が入っていました。 ほとんどは、薄くて、紙のようだったり、 細かくなってしまっていて、どこの骨かもわからないのですが、 いくつかは、ああ、ここかな、と思う部分もありました。 大き目のお骨を一つ一つ取り出しながら、お墓の中に納めました。 取り出せないほど細かいものは、手のひらにだして、 握り締めるようにしながら、お墓の中に納めました。 物凄く切なくて、物凄く愛しかった。 本当に、本当に、たとえお骨でも、かわいいです。 こっそり一つ持って帰りたいくらい、かわいいと思いました。 (ちゃんと全部納めてきましたけど) 1号と2号も、お骨をひとつづつ手にとって、お墓におさめました。 家族4人の手で、お墓に納めてあげることが出来ました。 ******************************* 読んでくださって、本当にありがとうございます。 明日が本当の忌明け、35日になります。 続きます。
INDEX|past|will ひびたわ。はmy登録を非通知にしています。 my登録してくださっている皆様、本当にありがとうございます。 |