されど愛しき日々
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旦那の実家にはジュン君という名の犬がいる。 温泉に入る犬、ということで近所ではちょっと有名だ。 テレビや新聞にすこーしだけ載ったりして、 その切り抜きが額に入れて実家に飾ってあったりする。
旦那の実家は近いので、よく散歩中に出会う。 出会うと、決まっていつも同じひとがジュン君と一緒にいる。 お義父さんと、もう一人別の男の人がいるのだ。 その人はいつもどこで出会ってもジュン君と一緒にいる。 お義父さんの会社のひとで、とても犬好きなひとらしい。 でも、あまりにも一緒でいつも世話をしている感じがしたので、 「・・・・犬係・・・・?」 と最初、思ってしまった程だ。
ちゃんとAさんと言う名前があるにも関わらず、 今でもつい、旦那と話しをする時に 「今日ねー、犬係のひとがねー」と言ってしまう。 ・・・ごめんなさい。Aさん。 でも、あなたのおかげでジュン君は今日も元気。
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