されど愛しき日々
DiaryINDEX|past|will
ヒヒホーヒー ヒヒホーヒー 毎朝、この美しい声で目が覚めていた。
うちの斜め前の家のひとが、イカルを飼っていたのだ。 もちろんイカルは野鳥、飼ってはいけない鳥のはずだが、 何故かカゴにいれられていた。 この美しい声にすっかり魅せられ、 我々夫婦はいつの間にかイカルちゃんのファンになっていた。
しかし、ある日を境に鳴き声が聞こえなくなってしまった。 どうやら可哀想なことに、亡くなってしまったようだ。 それ以来、またあの声を聞きたくて、 山に行ったり大きな公園に行ったりしたが、 未だ出会っていない。 恋しいイカルちゃん。 いつかまた、どこかであの声を聞けるかな。
そして、斜め前の家には、いま、ヤマガラちゃんがいる。 本当はいけないことなんだろうな、 と思うがさすがに注意は出来ないので、 せめて愛されて長生きして欲しいと思っている。
|