されど愛しき日々
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2002年03月16日(土) イカル

ヒヒホーヒー ヒヒホーヒー
毎朝、この美しい声で目が覚めていた。

うちの斜め前の家のひとが、イカルを飼っていたのだ。
もちろんイカルは野鳥、飼ってはいけない鳥のはずだが、
何故かカゴにいれられていた。
この美しい声にすっかり魅せられ、
我々夫婦はいつの間にかイカルちゃんのファンになっていた。

しかし、ある日を境に鳴き声が聞こえなくなってしまった。
どうやら可哀想なことに、亡くなってしまったようだ。
それ以来、またあの声を聞きたくて、
山に行ったり大きな公園に行ったりしたが、
未だ出会っていない。
恋しいイカルちゃん。
いつかまた、どこかであの声を聞けるかな。

そして、斜め前の家には、いま、ヤマガラちゃんがいる。
本当はいけないことなんだろうな、
と思うがさすがに注意は出来ないので、
せめて愛されて長生きして欲しいと思っている。



サキ |MAIL

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