こ
れ
は
彼
女
の
墓
標
、
彼
女
の
遺
書
。
遺書と屍
羽月
MAIL
|
|
2009年09月09日(水) ■ |
|
|
|
わたしは、わたしを愛することが必要なのだという。 思ってもみなかった。 嘘。ほんとうはずっと愛されたかった。誰のことも愛していないくせに。 誰のことも愛さないままで愛して欲しかった。 愛するのはこわい。いつうらぎられるのかわからない。 ほんとうなんてない。ぜったいなんてない。えいえんなんてない。 わたしは、それを持続する自信が無い。 わたしは、自分に自信がない。
全部覆い被せた。そして殺した。見ないふりして沈めたふりして、わたしは彼女を殺した。 わたしの罪。誰にも言わない。わたしがひとりでかかえていくべきもの。 きらいなひとに好かれるのは、自分が嫌いだからだそうだ。 小学校の頃、そういえば嫌いな人ばかりに好かれると言っていた。そのままだな。 わたしは、自分を、あいしていない。
あいされたい、といいたくない。 あいされている、といいたくない。 ひねくれてねじくれたこころ。 いつかあとかたもなくこわれればいいのに。
|
|