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遺書と屍
羽月
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2008年07月03日(木)


むねをかきむしるような、わたしの、衝動。
こたえがほしい、それを求めるためにいきをしているのだとしても

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くるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしいくるしい。

*

こわれてしまえればらくなのに。なにもかんじないようになればらくなのに。できないことをしっている。知っている知っている知っている知っている。だからここにいる。狂ってしまったことよりも狂えないことのほうが辛い。狂えないからこそこんなにもくるしい。
理性があることはきっと罰なのだと思う。かみさまが一つ与えたもうた罰なのだと思う。だからくるしい。うれしいよりもくるしいが先立つ。
たすけてとはいえない。

*

いけないことばかり、を思う。こんなことを思ってはいけないことを知っている。しっている、ことばかり。わたしにあるのは知識だけ。しんぞうがうごいている。きもちわるい。

*

たすけてとはいわない。
罰だから。

*

目を潰せるならばと思うし、口を縫えたらと思う。耳を塞げたらとも思うし、両腕を削ぎ落とせたらとも思う。絞め殺せたらとも。
わたしはわたしのためだけにここに存在していて、それはきっと罪悪なのだと思う。自らの存在に違和感を覚えながら、口だけでは死んでしまいたいと嘘吹きながら、漫然とただ生きているだけなのは。
この瞳も声も耳も両腕もわたしも、わたしのためだけにここに在る。
時折世界がまるで人形劇のように感じられることがある。傲慢な話だけれど、わたしを主役とする「せかい」の話。
とどのつまり、「わたし」の見えないところの世界は「ない」ということ。
そんな空想。

*

自分のために歩いている。今までも今もこれからも、ずっと。
時折振り返る。わたしの足跡は、きちんと綺麗についているだろうか。

*

たすけてとは、いわない。
罰だから。