こ
れ
は
彼
女
の
墓
標
、
彼
女
の
遺
書
。
遺書と屍
羽月
MAIL
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2008年04月23日(水) ■ |
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そのまま返信しないことを、お許しください。
生きています。わたしは。
*
羽月を殺してからここに書き込むのははじめて。 全てを塗り変えてここは本当に、遺書と屍だけの場所。最も、遺書は全てわたしが引き取ってしまったからここにはないけれど。
受け取ってすらもらえなかった羽月の屍はここにあります。今もまだここにあります。もう、どこにも見えないけれど。
不思議なもので、羽月を殺してしまってから、心は軽くなっていった。 羽月は多分、わたしの愛したかったわたしだった。蔑ろにされたと思い込んでいた私のひとかけらだった。 捨ててしまえば、忘れてしまうのは道理ですね。
泣いていた子供の首を絞めて心臓を引き千切ったのです。もうどこも痛くないように。そのくせ、わたしは自分勝手に呟こうと思う。それくらいは許されるでしょう、とわたしはわたしに免罪符を渡す。 もうどこへ行ってしまったのかもわからないわたしの亡骸に。
あいしたかったと、たった、一言。
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