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2005年12月14日(水) ご無沙汰パート2

ある日のことだった。

カップラーメン片手にテレビの昼ドラに一人突っ込みする私のもとに一通の手紙が届けられた。

その手紙は、数ヶ月私が担任したクラスの生徒からだった。
彼女はクラスの中ではそれほど目立つ存在ではなかったが、
いつもひっそりと、しかし黙々とパソコンの訓練に集中する人だった。



毎日生徒と私との間でその日の授業に関する意見や質問を書面にてかわすということをやっていたのだが、私のクラスは人数が多く1人1人に回答を記入するのは大変な作業だった。

しかしサービス精神旺盛な私は自分なりにだが、なるべく細やかな文面で回答することを心がけていた。
そんなやり取りはいつしか「交換日記」のような形式になり、単なる質問や疑問のやり取りだけにとどまらず検定を目前にしたときの不安や、あるときはヘアーカットしたての私に対する「超かわいい〜♪」との称賛の声など…授業以外の内容も織り込まれるようになり、私にとってもこの「交換日記」は楽しみでもあり励みにもなったのだった。

手紙を送ってくれた彼女との「交換日記」は特に強く印象に残っている。
彼女の「交換日記」の文面は、教室でいつもひっそりとしている彼女とは全く違う印象で質問の内容も的をえており、「おぬし、できるのぉぉ」と私をうならせるものだった。

質問と同時に、このクラスの一員になれて本当に良かったと思っていることや、目標の検定をひとつずつクリアしていくことの快感や喜びが読みやすいきれいな文字で素直につづられていた。


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