もくじ|楽しい過去|明るい未来
いよいよ地鎮祭当日だ。 すっきりと晴れわたり空気もからっとしている。適度に風が吹いていてなんという地鎮祭日和。
私の実家の家族も参加してくれたのだが、相変わらず父は面白いことばかりを連発してくれていた。 黒いサングラスにものすごい柄のシャツをはおり、おまけにスキンヘッド。白髪まじりのあごひげがすごみに拍車をかけていたのだった。 指輪とネックレスとブレスレットはギラギラの金でキメてきたのだった。あ、腕時計も金だった。 なんだか全財産を身に着けての登場といったかんじ。
「お、お父様、こ、こわいですねぇぇー…あはは。(汗)」
と営業の人がビビッていた。
「結婚を申し込みに行ったときは私も死ぬかと思いましたよ。」
と旦那助が営業の人に説明していた。
上の写真の箱の中身は人形などが入っているそうで、これを土に埋めその上に家を建てるそうだ。 そのような内容のことを私の実家の家族に住宅メーカーの人が説明していた。 母と妹は「へー。おもしろいねー。」と感心していると間髪をいれることなく父が
「で、箱の中に何が入ってるんだ?」
とたった今聞いたばかりのことを質問していた。
現場には家のカタチを忠実に再現したビニールテープが張られていた。
ああ、いよいよなのねー。 地鎮祭を迎えるまで現実のことのように思えず、今朝も家を出発する時点で、まだ他人事のような気分でいたぐらいだった。
家のアルジということで、旦那助がクワ入れの儀を行った。 細いカラダからどんな声を出すのか心配していた私だったが、なんだかとっても力強い大きな声で「エイッ!!エイッ!!エイッ!!」とやっていた。 妹が
「アルジって感じの発声だね。」
と義兄のことを絶賛。 私も彼にアカデミー賞を差しあげたい気持ちだった。
最後はみんなで楽しく記念撮影だ。恥ずかしいので画像はぼかしてみた。へへへ。
母に
「ひーむ君、ふつ、ほんとにおめでとう。」
と言われ、ホントに我々は家を建てるんだなーと強く実感したのであった。
さて、解散しましょうというところで
「お父さん!!おとーさーん!!おとぉぉーさぁぁぁーん!!!帰るよぉぉぉ!!お父さんってばぁぁー!!」
と、妹が大声で父を呼ぶ声が聞こえた。 それを耳にした営業の人が
「お父さま!帰られるそうですよー!(←爽やかに)」
と、自分勝手に好きなところをウロウロしていた子供のような父を小走りに、そして爽やかに呼びに行ってくれた。 我々を担当してくれている営業の人は、若いのにホントによくできた人だ。(顔もえらくハンサムなのでなおさら良い感じ♪多分彼は奥様キラーなはず。)
もくじ|楽しい過去|明るい未来
|