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2003年04月09日(水) |
ジャージで高級ホテルへ |
お昼ご飯を食べた後ちょっと用があって車で出かけた。
しかし、今日もスポーツクラブに行きたく、用事が済んだらすぐに向かえるようショートパンツをはき、しかしかなりのショートパンツなのでそのまま外へ出るのはさすがに恥かしいためadidasのジャージパンツをはいた。 上はグレーのヨレヨレのパーカー。
しかし、 すぐに済む用事だと思っていたのだが、 とんでもないことに、高級ホテルに行かなければいけないはめになってしまった。
そのホテルは、仙台市内でも一番高級だと言われるところで サッカーの日本代表選手や、イタリアの選手達も宿泊したところ。 どうして、どこで、私は今日そこに行かなくてはならなくなったのかナゾだ。
上品なレンガで敷き詰められたホテルの駐車場に車をとめ、しばらく考えた。 どど、どうじよぉぉぉ…。こんな姿で。 おまけに靴は雪道でも滑らないよう靴底に金具がついているというイトーヨーカドー製の靴で、おまけに季節はずれ。
時間もないのであまりグズグズできず、 私は意を決して車を降りた。
そこで私はひらめいた。
こうなったらスポーツを全面にアピールしようと。
私は訳もなく駐車場からホテル入り口まで両手をグーにして小走りした。 ほぉら、これでスポーツの途中です!!という雰囲気が出せているはず。
入り口には上品なホテルスタッフが数名待機しており、 スポーツの途中の私に向かって
「いらっしゃいませ。」
と頭を下げた。 私は両手をグーにして小走りしたまま軽く頭を下げホテルのロビーへ。
私は更に 上品で格調高い調度品と、 職人が一生をかけてたった一枚を織り上げたという逸話がありそうな高級じゅうたんで飾られたフロントを、手をグーにして小走りに横切った。 (一応ホテル内なので小走りにも程があると思い、正確には競歩だった。)
目的の部屋へ到着し、スタッフの人と話しをしている最中はさすがに小走り、又は競歩はできないので、それはそれは肩身のせまい思いをした。
あまりの肩身のせまさに私は、 聞かれもしないのに
「スポーツクラブに通ってるんですよぉぉ、私。」
と言ってみたりした。 それでも肩身のせまさが解消されず、最後に
「ご、ごめんなさいねぇ…ジャージで…。」
と、ついに謝ったのだった。
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