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2003年01月14日(火) 大工さん

夕飯は焼き魚。

今まで魚はフライパンを使用していた。
ちょっと前まではガスレンジに付属する魚焼きコーナーを使っていたのだが、このガスレンジ、ここの賃貸マンションの付属品で、誰がどのように使用したのかを考えるとどうもあの中に魚を入れるのをためらってしまう。

だから最近ではフライパンで焼いていたのだが、
それでいいと思っていたのだが、

餅を焼くために「魚&餅」専用の網をつい最近購入したのだ。
(↑この器具をなんと呼ぶのか分からないのでこのような説明。…変な説明。)

これまた思った以上に餅がうまそうに焼け、調子にのった私は今日魚にもチャレンジしてみた。
これまた思った以上に煙がもーもーとたちこめ部屋が大変なことに!!
火災報知器が反応したらどど、どうしよぉぉ。
(換気扇を見上げると、大げさなほどの灰色の煙を吸い上げていた。まるで魔界へとつながっているようだった。)

ハラハラした甲斐あって、こんがりとうまそうに焼けた。

焼き鳥みたいな味がすると、
旦那と私は喜んで食べた。魚なのに焼き鳥。

うちの旦那は神経質なので、魚を食べる時はいつも骨を一本一本丁寧に取り去りそれをお皿のすみに等間隔に並べる。(本人は等間隔のつもりはないだろうが私にはそう見える。)
だから魚を食べ始めるまでにはとてつもない長い道のりがあるのだ。
だからすでにモリモリと食べ始めている私に向かって旦那は

「いいな、ふつちゃんの魚は骨がなくて…」

と恨めしそうに言った。

私は口をとらふぐのように膨らませながら

「違うよ、私のもいっぱい骨があるよ。」

と言った。
そして次の瞬間、イッキにガバガバガバァァッっと口から骨をたくさん出した。

私の手法はこうだ。

骨があろうとなかろうとガバッと魚を口に入れ、噛みながら器用に骨を舌先で取り除くのだ。ワイルドふつ。

「すごいなぁ、ふつちゃん。大工さんみたい。」

と、旦那に褒められた。大工さんは口から器用に釘を出すからだ。
褒められていい気になっていたら、骨が一本上唇に刺さりそこから血が出てきた。

「それじゃ大工さんじゃないや。ふつちゃんは小工さん(しょうくさん)だね。」

と言い直された。
格下げだ。


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