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2002年10月10日(木) 里帰り

里帰りといっても車で8分ほどだ。


今日は旦那が長野県に出張のため今夜は一人。

数日前の夜、うちの近所に数台のパトカーがやってきて警察官がウロウロしていた。
パトカーがくる前、男の大声と女の悲鳴が聞こえてきたのだがきっとそのことに関係があったのだろう。
パトカーはなかなか引き上げず、ずっと誰かを探していたようだ。
暗くてよく見えなかったのだが、スーツ姿に白手袋の男性もいたようだ。ドラマでよく見る刑事という人だろうか?

そんなことがあり、
なんだか一人で夜を過ごすということがちょっと怖かった。

それと久々に娘として実家でダラダラするのもいいかと思い1日だけだが里帰りすることにした。


「いいからいいから、ふつはその辺でゴロゴロしてなさい。」
という母の言葉をそのまんま受けとめ、私はその辺でゴロゴロしていた。
昼寝もした。
目が覚めると毛布が掛けてあった。

私の実家は2年前に建てた。
その前は違うところで暮していたのだが、私の結婚が決まるちょっと前に突然新築を建てよう!ということになり、結婚する2ヶ月前に完成した。

以前住んでいたところには当然私の部屋はあったのだが、新しい家には嫁に行くことが決まっていたので私の部屋はない。
私はそんなこと全然気にしていなかったのだが、父と母はそのことをとても気にしていた。
たった2ヶ月でもちゃんと部屋を用意してあげたかったというのだが、そんなことより私は他のところにお金をかけた方がいいと思っていた。
嫁ぐまでの2ヶ月間、私は客間を自分の部屋として使っていた。
広くてなかなか快適な部屋だったし、雪見障子をあげると毎日庭を見ながら眠りにつくことができる大きな窓ガラスがあったし、とってもイイ感じだった。

その2ヶ月間、私は結婚式の準備やらエステやらで毎日忙しくのんびり過ごすことができなかったのだが、今回里帰りしたことであの2ヶ月間を取り戻したような気がした。
結婚式までいよいよあと1週間という時、娘としてもっと家族と過ごしたかったのだが会話すらろくにできない程忙しく、今もたまにそれを悔やんだりしていた。
だから今日は思いっきり娘として甘えようと思っていた。

しかし、オレ、甘え過ぎ。

ソファーに横になると母がプチっとテレビの電源をつけ、リモコンを枕元まで持ってきてくれる。
そして手の届くところにおせんべいを置いてくれる。

「ああ、肩こってるなぁ。」
というと、母はマッサージチェアーの上に乗っている大量のお客様用座布団をどけいつでも使えるよう整えてくれる。
(使った後私は座布団を元に戻すことなくそのまんまであった。)

しかし、
父は厳しかった。

「ビールもらうね。」
と言うなり、父は
「1本300円です。」
と言った。
(それに対し私は「ここはぼったくりバーだ!!」と反論。)


夜は久々に足を伸ばして湯船につかった。
マンションの風呂は小さくて窓もないので嫌いだ。

実家の風呂には壁にラジオが組み込まれており、私はそれがとても気に入っていた。NHKFMからは心地よいボサノバが流れてきた。

きっと華奢で美しい娘であったなら、

・久々に娘気分を味わい
・ちょっとわがままに過ごしつつ
・嫁ぐ日の朝を思い出しながら人魚のようにバスタブでたたずんでいる…

そんなところであっただろう。
しかし現実は

・久々に娘気分を味わうのはいいが
・母親を酷使し、年金暮らしのため大切に大切に父が飲んでいるビールを強奪し
・嫁ぐ日の朝を思い出しながら人魚のようにバスタブにたたずんでいる気分になっているのは自分だけで、ゆらめくミナモから見えるその中年女の「3段バラ」はもう二度とあのドレスは入らないと言っている…

そんなところである。


風呂から上がると妹のベッドで一緒に眠った。
客間に布団をとると母は言うが、わざわざ布団を出させるのも大変かと思い、(自分でやろうとは思わない。)それに妹とも久々にゆっくり話したかったので妹のベッドで眠ることにした。

結婚式の数日前には、客間ではなくこのように妹のベッドで2人で眠っていたのでその日のことを思い出しながら2人で横になった。

「新しい単位」の話しや、GLAYのテルがネット上で発言したことが波紋を呼んでいるとか、パグ犬の話しなどをした。

2人であれこれ話をしていると、もう夜中の3時半を過ぎていた。

(じゃあ、この日記はいつつけたの?とは聞かないでくれたし。)


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