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2002年08月21日(水) |
うちにもきたわ、催眠商法 |
そうそう、 突然思い出したのである。
そういえば実家で暮していた数年前、催眠商法らしきものがのどかな住宅地にやってきたのである。 突然ピンポ〜ンと玄関をならされ出てみるとおっさんが1人。
息を切らしながら
「ちょっと来てみてよぉぉ、はぁ、はぁ、はぁ」
と、なんだか慌てた様子であった。
外を見てみるとご近所の奥様やお子達がぞろぞろと同じ方向へ歩いている。 戸惑っていると
「渡したいものがあるからさぁ、ちょっと、ね、来て」
と、とってもフレンドリーなおっさん。
「みんなも誘ったからさ」
おっさんは各家を走りまわり人集めをしていたようだ。だから息切れしていたのだろう。その他数名のおっさんも駆け回っていたようだ。
知り合いの奥様方がぞろぞろとどこかに向かっているので、ま、大丈夫かなぁと思いちょうど家でヒマそうにしていた妹が行ってみることに。
なかなか帰ってこない妹。 私は心配になり外に出てみた。
すると、ご近所の人の駐車場で人だかりが…。
恐らく妹もそこにいるのだろうと思い行ってみた。
なんと妹はおっさんのすぐ隣に立っていたのだが、なんだかみんなで楽しそうだ。 私が近づくとおっさんは
「あ、お姉ちゃんもおいで!」
と言った。 まわりにいる主婦達は
「ほら、Sいちさんとこの娘さん」
と、ヒソヒソとみんなで話していた。
「いや、いいです。」
と断り
「ちょと、帰るよ。」
と妹をよんだ。
おっさんは負けなかった。
「あ、あなたのお姉ちゃんなの?お姉ちゃん、これプレゼントするからもうちょっと待ってて。」
おっさんはサランラップと、あとはなんだか忘れたが台所用品が色々入った袋を差し出した。 セコイ私は即、手を伸ばしありがたくちょうだいする。
で、約束通りしばらく待ってやった。
話しを聞いていると、なかなか本題に入らないのである。 おっさんはどこからやってきたのかとか、宮城県はいいところだとか、どうたらこうたらと世間話をし、奥様を笑わせたりなんだかみんなおっさんの話しに和んでいた。
待ちくたびれた私は
「すみません、もう帰ります。」
と言った。
おっさんちょっと困っていたが無事妹と私を帰してくれた。 (しっかり台所用品は2人分もらう)
妹が帰り道
「ホントはさ、帰りたかったんだぁ。でも帰れない雰囲気でさぁ。」
と言った。
「でもお土産もらってラッキーだったね♪」
と、2人でホクホクして帰った。
でも絶対変だよなぁと思った。最初から変だと思っていたのだがつい知っている近所の人達の群れに安心してしまった。 駐車場を提供した人は、わざわざ車を車庫から出していた。 この人の知り合いなのかなぁ?などとも思ってしまった。おそらくみんなそう思ったはずだ。
よかった、迎えに行って。 もう二度とあんな胡散臭い呼びかけにはのるまい! ただより高い物はないぜ。 (あ、でもおっさんは最初から私らはターゲットじゃなかったんだろうな。私ら貧乏そうな姉ちゃんだったしな。)
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