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2002年07月06日(土) 小学校3年生のような父

昨日は街に出てお酒を飲んだ。

父の退職祝を、
時期はずれてしまったがやろうということで、旦那のボーナスが入った今、季節はずれの退職祝を行ったのだ。


地下鉄の改札口で私と両親で待ち合わせをした。
そこから地下鉄に乗り繁華街へ向かうことにしたのだ。


父と母が先に到着していた。

私を見つけるなり両親はにっこりと笑顔。
(特に普段笑わない父がにんまり笑っていたのには驚いた)

「お父さん、ずっと上機嫌だったのよぉ」

と、母。


よっぽど父はこの日が待ち遠しかったようだ。
飲んだり食べたりすることももちろん楽しみだったのだろうが、娘夫婦から招待されるということがとってもうれしかったようである。


「さて、お父さん、お待たせ!行きますか!」

我々3人はキップを購入すると改札を通った。
父は心が踊りまくっているらしく、どれだけワクワクしているかかわいらしいぐらい一目瞭然であった。
あれだけ無邪気な大人ってそういない。いつもそう思っていた。

父の心はすっかりパーティー気分だったらしく、母と私を置き去りにさっさと一人地下鉄に乗り込んでしまった。

それも

「まもなく発車します」

とアナウンスが流れる中…。


「あっ!!お、お、お父さんっ!!」


私らが乗り込む直前に無情にも扉は閉まったのである。


びっくりした顔の父は、
加速しながら平行移動していったのである。

残された我々もびっくりした顔のまま呆然と立ち尽くす。



しかし驚いたことに、このファミリーはこんなことぐらいでビクともしまいのであった。

父が平行移動していなくなってしまった後、びっくり顔もほんの数秒。

「おじさん、今月手術するんだよ」
「え!?その前にお見舞い行かないとねぇ」

と、特に何も変わった様子もなく過ごしていたのである。






旦那とは現地集合。

先に店に入って「練習」しててくれ…とのこと。

旦那が到着する前に3人で「練習」していた。
父と私は生ビール。母は烏龍茶。


少しすると旦那がやってきた。

「おお!先にやってたからなっ!」

と、父は上機嫌。


「お母さんに口うるさく言われたらオレは30秒黙るんだ」

と、母や娘達に怒られた後、妙な沈黙を作る父の作戦を聞くこともできた。


2軒目ではかなりやんちゃっぷりを発揮していた。

弦の切れたギターを

ジャガジャン♪

とかき鳴らしたりしていた。(お客が他に1人しかいなかったのでやりたい放題の父。)

「ひーむ、(うちの旦那の名前)おまえにふつを預けてよかった」

とも言っていた。そうよ、私は幸せよ。



さて、今朝であるが

とっても具合が悪く起きることができなかった。
かろうじてパジャマに着替えて眠ったようだが化粧を落とすことができず眠ってしまったようだ。(おかげで顔はパリパリであった)

お昼ちょい前にやっとこ起きあがり、
本当はスポーツクラブで飲むはずである「ヴァーム」をゴクゴクと飲み干す。

しばらくテレビの前でボーっとして
落ち着いた頃にシャワーを浴びた。



「もう酒はいらない…」


何度このセリフを吐いたことか…。



舌の根も乾かぬうちに

さっき近所のこじゃれた居酒屋に行ってしまったのである。

だってオープンしたばかりの店で興味があったのだ。
だから仕方がないのだ。

本当はスーパーに行って刺身を買うつもりで出かけたのであるが
「ボーナス」も出たことだし…という話題に自然とうつり
いっそのことこのまま出かけるか…ということになり

髪はボサボサ、エプロンに短パン姿の私であったが(おまけにノーブラ)
欲望のまま、そのこじゃれたお店へ向かったのである。

ここは横浜?っと
錯覚を起こすほどにおしゃれなお店であった。(私はそんないでたちだったため浮きまくる)
こんな店が我が家から徒歩3分圏内にあるのだから罪である。
私たちが悪いのではない。


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