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2002年05月01日(水) 母による恐怖の実験

私の実家の父は退職してからというもの、すっかり山菜の虜になったようだ。


退職してからは、古くからの付き合いのある焼肉屋の親方と二人でちょくちょく山に出かけているようだ。

親方と兄弟のようなプー助
この親方は、ルックスは「佐藤竹善」+「パグ犬のプー助」をたして2で割ったような人だ。まん丸でキュートさんだ。性格は「男の中の男!!」というタイプで口数は少ないが、静かな中にも優しさと強さを感じさせるのである。

パグ犬のプー助




焼肉屋さんというと、換気扇に油がべったりとへばりついていたり、窓ガラスが油でくもっていたり、ベタベタしたイメージを持ってしまいがちだが、この竹助(竹善とプー助をミックス)はとってもきれい好きなため、驚くほど換気扇は美しく(新品同様)窓ガラスもスッキリと透明感を保っているのである。
営業終了後、毎日換気扇を取り外し洗っているとのこと。すごいなぁ。
もちろん味も評判がよく、ちょっと地元では有名な焼肉屋さんなのだ。
厨房で、タオルのねじりハチマキをして黙々と働く親方はとってもステキなのだ。
ひそかに、母と妹と私は親方のファンである。


午前中、父の退職の挨拶状をパソコンで作ってくれという依頼があり、それとお昼もご馳走したるということもあり、実家に出かけた。

私が実家に着いてしばらくすると、親方の車に乗せられ父も帰ってきた。

「あ、親方!いつも父がお世話になってます」
「おお!お姉ちゃん、久しぶりぃ!」

タータンチェックのシャツが「山男」というイメージをかもし出している。

親方と挨拶をしつつ、私は心の中で




庭にいるプー助と親方の至近距離を楽しむのであった。




ん〜、似ている。兄弟みたいだ。


その親方と二人で、今日はコシアブラというモノを採ってきたとのこと。
それと雪どけ水。

雪どけ水は「協和焼酎『大五郎』2.7リットル」のボトルにつめられていた。
それも6本も。


父が採ってきたコシアブラと雪どけ水をもらい家に帰る。
さ、今日はこの水でご飯炊こう。
コシアブラはてんぷらにするとうまいと母が言っていたのでそのようにしてみようと思う。

最初は父が採ってくる山菜が怖くて食べることを躊躇したという母は、父にまず山菜を食べさせ30分経過して父に異変が起こらなかったことを確認してから食べたという。

「だから実験済みだから安心して食べてね」

と母は言った。


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