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2002年04月29日(月) 久々のカフェ

朝から旦那は古新聞の片付けにがんばっていた。

我が家は朝日新聞をとっているのだが、私の大好きだった浅田先生の連載も終わり、それをきっかけに私はあまり新聞を読まなくなってしまった。
それにしても、浅田先生…。なんか最終回もっとひねって欲しかったなァ。

旦那も残業が続いたりして、新聞をゆっくり読めない日々が続き、きれ〜な、しわひとつない新聞がたまる一方だった。

そんな新聞は、数日間リビングに放置されるのだが、たまってくると納戸と呼んでいる「開かずの間」にせっせと運ぶ私。(誰にもお見せできないほど錯乱した部屋なのだ)捨て忘れた「ビン、缶」も納戸にゴロゴロ転がっている。考えるとブルーになるのでその部屋のことはここ数ヶ月私の辞書からはずしている。(なんのこっちゃ)

せっせと運ばれた古新聞は、なんの規則性もなく放置され、今にも崩れそうな山となって薄暗い部屋の住人と化している。
(ホントに何度か崩れた。納戸で何度かね…ぷぷっ!)

今朝旦那は信じられないほど早く起き、新聞をじっくりと読んだそうだ。
そして数日後のキャンプに備え、納戸にしまっておいたランタンなどの点検をして、ついでに荒れに荒れた納戸を整理しようと心に決めたらしい。旦那だけ健全な朝を迎え、横で私はいつまでも美しい眠り姫だった。(おいおい)

午後になり、二人でキャンプの燃料などを買いに出かけることにした。
私はこれでもアウトドアー専門店の会員で、そのお店のカードを持っているのだが、木炭とガスしか買ったことがない。会員とは名ばかりで、スポーティーな会合など出たこともない。ただ会員価格で買えるというだけでカードを持っているのだ。そのカードもいつか紛失してしまいそうなので、旦那に伝授することにした。

「ハイ、これ持っててちょうだい」
「うん。ふつちゃんが持ってるよりオレが持ってた方が安全だ」

というやり取りを行い、いざ出発!

今回からテントを張る作業を省略しようということで、車の中で寝ることにした。そのため、外から美しい寝姿を見られないよう車の窓にカーテンをつけることにしたのだ。そのための布を買ったりもした。ああ、忙しい。

途中、小腹がすき、ちょっくらお茶でもしようということになった。

それはそれは閑静な住宅街にたたずむ、テレビなどでもよく紹介されているカフェへ久々に行くことにした。

旦那様がコーヒー豆を炒り、奥様がケーキやクッキーを焼くというそのカフェ。
とにかく全部うまい!
生クリーム好きにはたまらないくらい、飲み物にはクリームがたっぷりとのっていて、お茶を飲むというより「生クリームを食べる」と表現したほうが合っている。

ケーキも程よく甘く、美味し過ぎて食べる速度が加速してしまう。

ただし、カフェというところに共通して言えることなのだが、テーブルまわりがなんとなく華奢なのだ。

うまく表現できないのだが、ガラス細工の中でお茶を飲んでいる感覚がある。

テーブルの上に飾られた小さな花器を倒さないよう気をつけてメニューを開いたり、スプーンやフォークを使うたびに、ナゼか大げさに音が響くので気を遣ったりするのである。ある時はタンがからんで「うっ、うううん」と咳をしたあと、タンを「コクッ」と飲んでしまった音まで響いたりするものだ。(ほら、また汚い話題に走る)
でもそんな異空間で過ごすということは、リフレッシュできていい。
だから柄にもなく私はカフェが大好きだ。
運良く私の住んでいる町は、ステキなカフェが数多くあるのだった。

結婚する前は、休日ごとに旦那とそんなステキなカフェでお茶しながら二人の将来を熱く語ったりしたものさ。
おしゃべりに夢中になり、いつまでも目の前のケーキが減らなかった…そんなこともよくあったものさ。

しかし!!

今の我々は、入店するなり恥ずかしいぐらいの速さでケーキをほおばり(お互い違うケーキを頼んでつっつきあったのだが)奪い合うようにお互いの皿のケーキを強奪し、お茶も生ビールの感覚でズズズッっと飲み干してしまった。

交わす会話と言えば
「うめぇ〜!これ!」
「うまい!うまい!」
こればかりであった…。

でも
「ふつちゃん、今日は久々に外でお茶しよっか」
と言ってくれるのだから、うちの旦那はいい旦那だ。


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