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2002年04月08日(月) |
指、そぎ落とす(T_T)きゃぁ〜!! |
それは昨日の出来事。
お昼ご飯を作っていた。 風邪をひき、仕事でもお疲れモードの旦那に、たまにはかいがいしく良き妻を演じねばと思い朝から看病らしきことをしていた。
旦那は咳がひどいのだが、食欲はばっちりあるようなので、先日「会津っぽ」というラーメン屋からセール中のため安く販売されていた冷凍餃子を焼き、インスタントラーメンに野菜をのせて食べることにした。
餃子大好き男の旦那は、餃子の香ばしい匂いに誘われ起きてきた。 「わ〜い!わ〜い!」 と子供のように無邪気に喜ぶ旦那。 自慢じゃないが、私は餃子焼きの名人なのだ。お店で食べる餃子にも負けないくらいパリッと、そしてジューシーに焼いてしまうのさ。
餃子を焼いている間、ラーメンにのせる野菜をきざむ。 ピーマン、もやし、にんじん、エリンギ、たまねぎ…。
これぐらい使えば野菜もばっちりとれるわな… これをごま油で炒めればにんじんからビタミンAが出てきてなおいいさね…
などと、珍しく栄養学プラス化学的なことを考えていたのが間違いだった。
たまねぎをサクサクと刻んでいた次の瞬間!!(世界まるみえ風に)
あきらかにたまねぎではない、肉肉しい感触が包丁から伝わってきた。 例えるならば、ハムの人が贈るお歳暮のハムを切った感触だった。
「あっ!切った!!」
しかしその直後には痛みがなかった。 数秒後指のマタ部分まで血が流れてきて、うわぁ〜!と声をあげた。
餃子の香りで幸せ感を味わっていた旦那は何事かと台所に飛んできた。
天国から地獄…。きっと旦那の頭の中にはこの言葉が浮かんでいただろう。 妻の手がみるみる血だらけになる。おお神よ!かよわき妻を救いたまえ…。
とりあえず近くにあるキッチンペーパーを指に当てた。 その時はじめて「いっったぁ〜いっ!」と騒いだ。 (遅いんだよ反応が。そういえば恐竜も<痛み>の感覚が伝わるのが遅いと聞いたことがあるが、それと同じ原理なのだろうか?)
深爪の100倍ぐらい痛かった。 血がドクドクと溢れる指先を見ると爪が1/3なくなっていた。ひえ〜!! おまけに指先の肉もひとかけらなくなっている!ひえ〜!
まな板を見ると爪付きの肉片が転がっていた!!ひえ〜!
電話帳をバタバタとめくる旦那。 真っ赤に染まったキッチンペパーをなぜか口元に寄せてウロウロする私。 おかげで口の周りが血だらけになった。
日曜の救急患者を診てくれる外科が幸い近くにあった。 看護婦さんから「ハンカチでくるんでください」と指示される。紙だと傷口にくっつくからダメだということだった。
車の中でぽろぽろと涙をながす私。 痛みもあったけど、それより爪をはがしたショックの方が大きい。 先日起こったあの事件…。ペンチで爪を剥がさせたあの事件のことを考えていた。あの少女はどんなに痛かったのかなぁ…、許せない事件だよ…。そんなことを考えていたら涙が出てきた。
無事病院で処置してもらう。 「縫うとか、そういう問題ではないですね。だってそぎ落としてますから縫えません。だんだん新しい皮膚が膨らんできますからそれまで気長に待ちましょう」 と先生から言われた。
処置が終わり会計を待つ。
「しかし、さっきの餃子は残酷だよなぁ。あとちょっとで出来あがってたんでしょ。出来たて食べ損ねたなぁ」 と悔しがる旦那。
「肉そぎ落とした分って、ダイエットになったかな?(ワクワク)」 と喜ぶ私。
<今日のおまけ> 動物図鑑
包帯鳥(後姿)→雑食の鳥。おっちょこちょい。世渡り上手。
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