もくじ楽しい過去明るい未来


2001年11月30日(金) 研究員親子

今日は旦那の実家の父の検査結果が出た。

午前中母上と一緒に病院へ向かった。
お昼前に先生から検査結果についてお話があるのだが、父が心細いだろうと思い、予定より早めに出発した。

病室の父は、ちょうど隣のベッドの患者さんと話しをしていた。
「おはよ〜」
と入って行くと
「おっ、随分早く来たなぁ」
と父は言った。ちょっとうれしそうに。
うちの旦那もそうなのだが、というか、世の男達はみんなそうだと思うのだが、なんだかんだ言いながら奥さんがそばにいないとだめなのだ。

病院というのは、予定通りにはいかないシステムになっていて、予定の時間になっても先生から呼び出しがかからなかった。

父は
「今日は、先生外来だから忙しいんだ」
と、病院のスタッフの代わりに説明してくれた。

これまた父というのは、うちの旦那とそっくりな性質で、(うちの旦那が父にそっくりなのか、正確に言うと)ただベッドに横たわっていられる性格ではないのだ。あれこれと常に考えたり調べたりするのが大好きなのである。

例えば、うちの旦那の場合・・・

渋滞にはまってしまった車の中でも、ただボーっとしていられない方で、窓の外に見える空き地をじっと見ながら
「あの空き地にはアリが何匹いるのか・・・」(^_^;)
と計算を始めるタイプなのだ。

父上の場合・・・

「新車を買ったわいいが、エアバッグが搭載されたこの車。
エアバッグの衝撃とはどのぐらいなのか?そしてエアバッグに付着している粉とは一体・・・」(^_^;)
と次々と色んなところに興味が沸いてくるタイプなのだ。

二人とも、もしどこかの研究機関の研究員だったとしたら、すごい研究結果を出すのではないのかと思ってしまう。
確かに二人とも、白衣を着て試験管を振っている姿がとっても似合いそうだ。

しかし、世の中とはうまくできているもので、相棒はどうかというと全く正反対な性格なのだ。

母上は全く正反対というわけではないんだけれど、どちらかというと「なぁ〜に言ってるの!その時はその時よっ」と、結構大胆な部分がある。

私はというと、ご存知の通り「なんとかなるさっ!あっはっは〜!」と、全く脳天気なのだ。(結構デリケートな部分もあるけどね、これでも)

・・・ということで、父はちゃんと主治医のスケジュールも把握しているのだ。

やっとこさっとこ先生の体が空いたようで、呼び出しがかかった。前回手術したところがなんでもありませんようにっ!

結果はすこぶるOK!

あぁ、よかったぁ!

今日退院してもいいよと先生に言われ、父もとってもうれしそうだ。

病室に戻るとお昼ご飯が運ばれてきた。

「私はこれを食べるから、二人でメシ食ってきなさい」

と父に言われ、私達は病院の近くのレストランで食事をしてきた。食べ終わっても二人であれこれと話しが続き、
「あら、そろそろ行かないとね」
と時計を見てあわてて会計をした。(母上ごちそうさま)

病室に戻ると、普通の服に着替えた父が待っていた。

パジャマを脱いだ途端、もう病人じゃなくなっていた。
よかったよかった。
天気も良かったし退院日和だ。


もくじ楽しい過去明るい未来
ふつ |HomePage

My追加