てっちゃんの近況
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2002年02月21日(木) 精神的支柱

きのう、言語訓練に行くと言語療法士のI先生から衝撃的な事実を知らされる。「私、ここ辞めるんです」 ショック・・・・ 引き抜かれ大阪の方に行くらしい。ただ医大は辞めてもT市でやっているところは辞められないので金曜の夜に新幹線で帰ってきて土曜日はそこで訓練を行うことになるのだという。「どうしますか?」先生の言葉に始め少し迷う。改めて言語訓練といものについて、いろいろな話をする。すると私の認識が少し浅かったことに気付いた。先生の仕事は言葉を引き出す訓練のみならず年齢に応じで生ずる問題に対処していく「全人的なフォロー」なのだそうだ。確かに小学生の時は比較的安定している時期で、これから思春期になって本人が色々わかってくると、また別の問題(周りに理解されない事で鬱病になったりする事もあるという)がおこり、親子ともに一番辛い時期になると本で読んだ事がある。ならば、なおの事、小さい頃から接していて、てっちゃんを良く理解し経験も豊かなI先生と今離れるのは得策ではない。少し頻度は落ちてもT市に通おう。そう決める。

 実は既にI先生は障害児の親としての私の精神的支柱になっていたのでした。少し話しが回りくどくなりますが、ホームページの『呑気のすすめ』でも書いている通り私はてっちゃんの障害に常に真正面から向き合っていると滅入ってしまいます、というのが本音なのですが理屈を言えば確かな方針さえ決まっていれば、あとは迷わず進むだけなんですよ。ところが私のように弱い人間は過多な情報はかえって心が揺れてしまうんです。親の迷いはけして子供にいい影響は与えないのにね。そんな時、今までもI先生は私を支えてくれたのでした。適切なアドバイスを下さり。私の選択を支持してくれて揺れる心を静めてくれたんです。彼の障害に常に向きあっていない私の姿勢も否定せず、むしろ視野を広く保つには必要な事だとおっしゃって下さいました。それが確かな知識と豊かな経験、そして何より、てっちゃんをずっと見続けていて理解してくれているという事実に裏づけられた言葉であると思うと何よりの私の精神的支えになってきたのでした。てっちゃんを通じて出会う方々はみんな素敵な方ばかり、必ずママにとっても大切な人になっていきます。





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