前回の続き。
で、後55分をまたないといけない。 自分は携帯ゲームを弄る、をメインに只管待った。 後ろのカップルがやけに進んできて、ぐいぐい押されようとも。 前の三人組が歩くのが遅くて、脇から横入りされようとも。 右のカップルがすっげぇ勢いでイチャイチャしていようとも。 己が一人だということを恥じる必要などない。 そこにあるのは一人という自由、そして孤高の精神である。 さあ、2007年を笑うのは自分だ!!!
・・・・という間に進んだものの、なんか、改装中で白い布や板で覆われて完全に姿が見えない門の下で日を越したんですけど・・・。 ・・・・。 近くに居た中高校生くらいの女の子がベタで面白かったので、リスペクトしておこう。
乙女1「ギャー日が変わる!」 乙女2「あたしの時計はまだなんですけどー」 乙女1「だってあたしの時計はもう過ぎてんだよ!」 乙女3「あんたの時計が進んでんじゃん!あたしのは電波のだからあってるよ」 乙女1「マジで?」 乙女4「(じゃがバターを食べながら爆笑)」 乙女2「じゃぁ"3"の時計でカウントダウンしようぜー」 乙女3「てかあと1分しかないんだけど!」 乙女1「すげぇ!マジウケる!!」 乙女2「マジウケんだけど!どーする?どーする?」 乙女4「てかあたし芋食ってんですけどぉー」 乙女2「早く食いなよ!マジウケる!!芋持って年越しちゃうんじゃね?」 乙女4「(凄い勢いでじゃがバターをむさぼり始める。)ブホッ!」 乙女2「むせてるよ!」 乙女1「あー、あー、もうすぐじゃね!?」 乙女3「あと30秒しかねぇよ!さよーなら2006年!」 乙女2「なにそれー!いいねー!さよーならー!!」 乙女全員「さよーならー!」 乙女1「こんにちわ2007年――!」 乙女4「マジこれ食えねぇ!無理だよ」 乙女1「どうする、どうする、ジャンプする?」←出た――――!!!!! 乙女2「いいね、ジャンプしようよ!」 乙女4「芋超邪魔なんだけどー」 乙女2「2007年の瞬間に地球上に居ませんでしたみたいな」←ベタだ――!!! 乙女3「てかあと6秒しかない!」 乙女全員「ギャ―――!!!」
・・・という、ベッタベタなグダグダカウントダウンをしておった。 5秒前くらいから遠くからも小さくカウントダウンの声が上がり始めて、なった瞬間は一瞬盛り上がった。 けどすぐ静かになった。 自分は女学生のオモシロ会話を聞きながら、携帯ゲームをアホみたいにやっていた。
カウントダウンをしてから約20分後。ようやく参拝まで近づくが、警察が誘導をしているので、 こまめに歩くのを止められたりする。 人々は本道へ進みたい気持ちを抑え、警察の掲げるピーポ君の印刷された「しばらくお待ち下さい」プラカードを睨みながら、 そのプラカードが裏返され、ピーポ君の疲れを癒すような笑顔と共に 「ゆっくりと前に進んでください」というコメントに変わるのを じっと待つしかない。 前へ進みたい気持ちを必死に抑えるその様は、さながら駅伝のスタートのようである。
進みはじめると、警察のおじさんが走る人々に向かってマイクで怒号を響かせるわけです。 ・・・・本来ならば。 しかし、そこはお寺である。警察もステキな配慮で新年を迎えている。 中年警察官「皆様、押さないでください。押さなくても大丈夫です。仏様は逃げません。 願い事は決まりましたでしょうか?もし、じっくり決められていなければ、今の時間で、ゆっくりと考えてみてください。 急がなくても、大丈夫です。仏様は、急がなくても願いを聞き入れてくれます。」 といったステキな注意事項を読み上げる。カンペなし。ステキ! きっと毎年やってるんだろうな。 浅草寺には5重の塔が建っているんだが、その向こうに月が輝き、その手前には・・・婦人警官の見張り代という すばらしいポジションもあり、非常に楽しかった。写真にも撮ってきた。
で、ピーポくんプラカードが裏返され、とうとう自分の進む番である。 進んで、賽銭を入れ、家族の健康を願う。マジで。家族代表の気持ちだからな。 で、参拝後におみくじを引く。 自分が浅草寺でおみくじを引いた結果、7割の確率で凶が出てます。ブホー! 浅草寺のおみくじは、7割が凶だという噂も聞いたことがあるが。 で、隣のオッサンは悪かったらしく「浅草寺のおみくじは、アテになったことねぇからなぁ」と 苦々しい表情で連れの人に向かって言っていたが、不安が丸見えで笑える。 で、そんな自分は・・・。
凶。
またかよorz
待ち人もこねーし恋人もいねーし探し物はみつかんねーし引越しマズいし勉学すすまねーしもう最悪ですよ(笑)。 しかも「調子に乗るのはまだ早い。まだその時期ではない」的なことが書いてあった。 そ、そうか。 じゃぁそこいらを胸に、もう少し頑張ってみるかな。といった具合。
で、参拝した後に親から電話がかかってくる。 「もう地元の除夜の鐘は終ったよ」連絡だった。 ガッカリする自分。浅草より隣の駅が近かったんだが、やっぱり浅草から乗りたいと何故かその時思って、 遠い道を歩き始めると・・・・そこに!!! 「除夜の鐘突き所」という看板と、篝火が!!!うおおおぉぉぉお!! 一気に上がるテンション。 そして、荘厳な趣と、雰囲気を纏って震え、冷たい空気に響き渡る鐘の音!! こ、こ、これじゃあぁぁ!!オラが求めてたんはコレじゃったんじゃ――!! 鐘突き所は石段の上にあるため、ちょっと勇気を出さないと踏み出してその世界へいけない。 躊躇している場合ではなかった。 あまりの感動に泣きそうになりながら、自分は鐘突き所に上がっていった。 するともうすでに100以上鳴らし終わっているようで、ちょっと残念になる。 浅草の鐘は関係者しか突けないから、ハナから突く気などなかったんだが、 その関係者を一人一人マイクで紹介している。 すると、「株式会社鍵屋 ●●様」という紹介の後に、●●様が鐘の前へ上がってくると 至る所から「ィヨッ!鍵屋!!」「かぎや―――ッ!!」という声が!! 思わず震えが来る。これだ。これが、江戸の魂だ。←本当か? つーかなんという江戸らしさ。テレビの中の世界だけではないんだ、そこに自分が本当にいるんだと実感した。
で、最後の108つが終ると、会長さんから挨拶がある。何の会長さんかは忘れたけども。 その挨拶も関係者に混じって神妙に聞いて、しかも最後の拍手の締めまで一緒にやってしまった。 ドサクサ紛れも甚だしい。でも、自分も一員みたいで他のしかった。
その後、『田町のお寺が江戸時代から使っていた鐘を今年で封印するから、全員に突かせてあげるよ』企画に 参加してこようと思ったが、流石に田町まで行くと翌日完全にグロッキーになると思い、やめた。
一人でいたけど、とってもハートウォーミングなひと時だった。
そして1月5日、6日。第2回変態有識者会議に出席してきました。 友人KとAと三人で、池袋にホテルを取り、池袋乙女ロードに初突入!! (KとAはたまに来ているらしかった。) お、お、おら、人の作った同人本なんか見るのもうウン年ぶりだわい。 自分がまだ夕焼けだった時に(古)出した本を見たのが最後です。←オイ そして、執事喫茶にも果敢に挑んでみた!! また後日書く!請うご期待!!
MAD TIGER地味作品集
|