友とは何か。愛とは何か。

MAD TIGERの
のも ...
〜〜  ヲ タ ク の 魂 1 0 0 ま で  〜〜


2006年07月24日(月) 明日はようやく休みです。

久々のまる一日休み。
唯一の休みが、展示会か、本部での会議か、見本市か、はたまた鎌倉散策やら荻窪でのソバ食いなどに
あてられたため、なんかもう体が休まらなかった。
明日はようやく休みだ。部屋の掃除でもしてダラダラしよう。


先日上記した『鎌倉散策』にオカンと行ってきた。
神奈川県鎌倉市。伯母さんの住む所でもある。
初めは「目的を持たずとにかく鎌倉について、それなりのことをする」というのが「目的」だったんだが、
鎌倉に着くまでの電車の中で寺めぐりをしたくなり、一気に方向が寺巡りになった。

北鎌倉で電車を降り、すぐ近くの円覚寺に行く。
円覚寺は夏目漱石の小説「門」にも取り上げられた、壮大で有名な門を備えた立派なお寺だ。
入場料も取る。
しかも、夏目漱石もここで座禅を組んだらしい。
うおおおぉおおおお!!!!!
一気に上がるテンション。これぞ仏のお導きですよ!!!←何が
座禅を組みたい、マジで座禅組みたい、と思ったが、一般の座禅会はやっておらず、
とってもキュンキュンした気持ちで円覚寺を去ることとなった。
クゥ――ッ!!!

その後少し歩いて東慶寺に行く。元尼寺で、当時の女性の駆け込み寺だったとか。現在は男性もいる。
そこにはなんと、夏目漱石来訪の記念碑とか建ってんですけど!!!!
どうやら夏目漱石が手紙で「ここで立ちションした」みたいな文面を送ったっぽい。
アバウトな解釈でもうしわけない。
行く先々に感じる漱石の足取り。
本当に偶然で、かなり顔がニヤけた。
オカンは興味なさげに、呆れて自分の興奮っぷりを眺めていた。

その後はもう金の亡者と化し、「銭洗い弁天」を目標に歩き続ける。
「縁結び?ハァ!?」である。もうね、金ですよ、金!!
北鎌倉から最短ルートを選んだため、
「切り通し」と呼ばれる歴史的名所を通ることを決意。
切り通しとは、当時の道路でありながら、急な坂、その勾配の激しさのため、敵の襲来を
そこで足止めするという、画期的かつ大胆な代物である。
簡単に言えば。山の急激な谷の部分を利用して作った道路だ。


まず切り通しの一つ「亀ケ谷坂」を通る。道はコンクリで舗装されていた。
通っている人は、自分とオカンと、カップル一組だけ。
急勾配すぎて、のぼりは良かったが下りがすっげぇキツい。
冬になると凍結するらしく、至る所に「凍結注意!」の看板が。
ひええぇ!そんな寒くて凍結するような時期にこんなとこ通る人の気がしれないっすわ。
しかしその緑の美しさと、むせ返るような自生林の香り、苔生した石垣など、
近年見ていなかった景色を体で感じることができた。

その後は切り通しのもう一つ、「化粧坂」である。
ここは本当に酷かった!!
直線距離にして50M程の崖なのだが、それをナナメにジグザグと登りやすくしてある。
んが、舗装は一切ナシで普通に泥の地面。さらには激しい凹凸。
化粧坂と小さい薄汚れた看板がついてはいたが、「これは・・・大丈夫か?」と言いたくなる風景だった。
ちなみに、こんな。←サイト様が開きます。
ずっと薄暗いし、ヒィヒィいったわ!!ンもう!!

切り通しは歩いていると、その鬱蒼とした木々の間に時折お地蔵さんとかがある。
源氏の時代は、ここで本当に矢が飛び交ったり、危機を察知して叫んだり、
戦いで人が死んだり、行き倒れたりしたんだろうなぁと思うと、本当に感慨深いものがあった。
歴史を感じる場所には必ずといっていいほど、「死」が付きまとうものだと痛感した。




で。銭洗い弁天。
最高。もう最高。銭を洗うためのカゴを借りるために、銭を払うんですよ。
本末転倒と思わなくもないが、まぁそれを補って余りあるご利益があるのだろう。
っつーことで、所持金1万3千50円を洗う。
50円は、穴に紐を通して大事にするため。
3千円は、宝くじ用。
1万円は、大事なとき用。
そんな感じで、しっかり使い分けたいと思います。
その後伯母の家のすぐ近くをスルーして、(←寄れよ)
甘味屋に入る。むっちゃおいしくて量が多くて、本当吐きそうになった。
美味しかったんだけどね。本当に。
ただ、それまでの疲れが激しく、うだる暑さを乗り越えた身体にあたる直射クーラーがもうたまらんかったのです。


散々楽しんで帰る。
本当に楽しかった。あーいう休日っていいなぁと、本当に思った。




で、家に帰ってから夏目大先生萌えが再発し、去年のドラマ「夏目家の食卓」をまた見て、
「文豪ナビ夏目漱石」を購入して読みふけり、
「こころ」を読み返したら舞台が鎌倉で鼻血が出そうになり、(海で裸の"先生"に出会い、近寄るのも湘南。)
「AERA漱石がわかる。」を頭から見直し、なんかもう大先生に本当に会いたい勢いになり、
仕事場の平安時代マニア(この人とは芥川小説の服装"水干(次郎が着てるやつ)"などで盛り上がることができる。)
に向かって、「自分はやっぱりあの短い大正時代を駆け抜けるべきだった」と言い、共感を得て大満足。
頭がバカになりそうなくらい、夢中。
でもそれが自分の活動(アウトドア)の活力になっていると本当に思う。


今は、文豪同士の関係にとても興味がある。
ちなみに、自分は昔、夏目漱石の大親友で愛媛県出身の正岡子規の地元だったため、
小学生時代から何度も「しきさんにおてがみをかこう」とかをやらされていた。
小学生で正岡子規と高浜虚子。すげぇ土地だと本当に思う。
ちなみに、自分が夏目大先生の作品に出会ったのは中学校2年の朝自習の時間に配られた
藁半紙の「坊ちゃん」のプリントだった。
松山市で「坊ちゃん」に出会い、道後温泉にもダラダラ浸かり、
その素晴らしさを今更ながらに感じる。そして、もったいないことをしてきたとも思う。
ずっと身近でいられたことを本当に嬉しく、本当に本当にありがたく思う。

うおおおぉおおおお!!!!!
夏目大先生萌え―――――――!!!!!


追伸:現在は通勤時間に三島由紀夫を読んでいます。←浮気




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