2002年05月19日(日) |
冷凍食品を投げるなボゲッッ!!! |
本日気分を切りかえるために献血に行ってきた。 自分は目指せ全国制覇だから(嘘)、いろいろなところで出血しまくっている。 今日行ったところも初めてのところだった。 駅から歩いてすぐの献血ルームなのだが、去年できたばかりとあって綺麗だった。 綺麗なのだが・・・狭い。かなり狭い。 待合室はぎゅうぎゅうづめ、これでは気分が盛り上らないではないか。 ・・・とか言う文句は浮かんだが、黙って座って待つ。 暇だ。名前を呼ばれるまで本を読んでいたのだが、それでも暇感が拭えない。 S宿の献血ルームのように、名前を呼ばれても「嫌や!もうちょっと待って!」と言いたくなる雰囲気ではない。 名前を呼ばれ、また狭い個室に押し込められ、自分の体積の大きさを実感する。 採血の現場にはベッドが大量に並んでいるのだが、またこれが狭い!! なんでS宿よりも地価が安いのに狭いんだよ(ブフー)!! 実際に献血をするまえに血の比重などを調べるのだが、そこで少し採血され、次は個室で血圧を測る。 その個室はだいたい先生(ドクター)っぽい人とマンツーマンの個室になっていて、 とってもイ・ケ・ナ・イ☆小部屋であるのだが←何 自分の相手はおじいちゃまであった(チッ)。 するとおじいちゃま。
「血がね〜、薄いんだよね〜・・・今まで・・やったことあるんだねぇ献血。」
書類を見ながらお言葉が。かなりの衝撃である。 人生生まれて初めて血が薄いと言われた!!!!! 献血をはじめてから早3年。今まで全血も成分もアホ程やってきた自分だが、 血圧の低さを指摘されたことはあれど、血の薄さを指摘されたことはなかった。 え、ウソやんこのジイチャン、大丈夫かと本当に思った。 するとジイチャン。 「成分献血ばっかりなのね?」 虎「いや、前回は400mlでした。」 爺「エッ!?」 バサバサと音を立てて書類をめくる爺。 その手が恐怖で小刻みに震えているのを自分は見逃さなかった。←違うだろ 爺は少し焦ったように、「この書類には前の成分のことしか書いてないんだよね」と言い まるで虎が400ml(全血)をやっていないかのような言いぐさである。 自分は献血手帳をめくり、ホレホレと爺に差し出した。そこに押された判は、紛れも無い全血の証拠だ。 爺はおどろいた表情をした。 爺「400ml取ったのは11月ってあるけど、それから病気か何かしたの?」 虎「してないです。」 爺「いやぁ、400ml取った人とは思えない薄さなんだよねぇ。ギリギリ成分できるくらいだよ。」
ハヘー!!!!
聞きましたか、高校時代の友達のみなさん!! あのニコルが!!!!!!!献血クラブの会長が弱ってるゾナ!!!! 倒れそうだよホントに(爆笑)!!!
やっぱり原因は菜食にあるんだろうか? 毎日がジャンクフード祭りであった11月やそれ以前よりは、確実に健康的になっていると思っていたのだが・・・ 結局普通以上に爺とおしゃべりをして、「あんまり無理しちゃだめだよ」と言われて個室を出る。 出てから気付く。
・・・爺、オイラのすべてを見破っていたのか・・・!?
奥が深い。彼はダテに歳を取っているわけではない。 爺よ。ありがとう。 そういうことで、自分は無事成分献血を終え、家に帰る。 本当は今日はバイトがあったのだが、一昨日辞める電話をしたら「じゃーもういいよ」と社員にブチ切れられたため (そのあと店長に激詰めされたらしいが) 自分は今日行かなくてもよくなっていた。 良い気晴らしになったと思っている。 しかしおみやげに貰ったものが、口臭を防ぐスプレー・・・ 余談ではあるが、帰宅してから兄貴にそれを見せると「お前口があまりにも臭かったんじゃないか?」と言われ、 かなり納得。←するな
地元の駅に着くと、八百屋に寄ってからスーパーで買い物をする。 八百屋の方が安いものがたくさんあるからだ。一応物価はきちんとチェック。 そうして店内をウロつくと、冷凍食品を安く売っていた。 冷食はモノの割に高いから基本的に買わないのだが、冷やかし程度に覗いてみる。 すると・・・・ドサドサと至るところから落ちる音が。 そう、一度手にとった冷食を戻すときに放り投げるのだ。 驚愕の映像を見て、少し前に血を抜かれていた自分は倒れそうだった。 な・・・なんてことだ!!!!
冷凍食品を投げるな―――――――!!!!
それをいい年こいた母親がやっているのだから呆れる。 さらには自分と同じ歳くらいの娘も投げている。 確かに冷食は食品と思えない程の硬さと強度を誇る。 そのタフなボディをそのまま「タフ」であると解釈すれば、おのずと扱いは杜撰になる。 しかし一度考えてみてほしい。
冷食がいくら硬くても
冷食がいくらタフでも
冷食が長持ちしても
――けっきょくは、食品なんだよ・・・――
クゥ――!泣けるじゃねぇかよ!!←何 自分は買わないかもしれないけれど、あとでそれを手にとる人がいる。 それをおいしいと言って食べる人がいる。 そんな人のことを考えたら、そんな邪険には扱えないんじゃないだろうか。 たかが冷凍食品だが、されど冷凍食品だ。
ついでに・・・
ウチの冷蔵庫が新しくなりまして、実家よりもデカいのが届いた。 ――のだが、なにやら野菜室にいれたものがすぐにシナシナになるのだ。 なんでだ!?温度も野菜の温度になっているのになぁ。
あと・・・(まだあんのかよ) 昨日、四時間三〇分歩いた。もちろんウェイトつきで。 歩けるところまで歩いてやれ、と思いたち、川沿いを歩きつづけていたらぬかるみに出た。 そのぬかるみがあまりにも真っ直ぐ、長く続いていたためにその先が知りたくなった。 だから歩いていたら二時間と一五分だ。着いた公園でシャドウボクシングを二十分くらいしてみる。 木にむかってひたすら拳を突き出していたら無心になった。 何もかも忘れられた。 次第に蹴りがまじってきた。 空に蹴りを入れる。 社会に対する蹴り。風潮に対する蹴り。自分のコンプレックスに対する蹴り。何より不安定な自分に対しての蹴り。
パンチと蹴りで、それはあたかもムエタイの様相を呈してきた。
シャドウボクシングからいつのまにかムエタイへ。 江戸から明治へ。 ザンギリ頭からテクノカットへ。 時代の変化をそこに垣間見ることができる。←できない また二時間と一五分歩いて帰る。 帰り途中バイト先の人から、大量に電話がかかってきた。 何人も、何人も。それこそ電話中にかかってきていたらしく、出たら「ずっと喋ってんじゃねぇよ」とキレられた。 明日呑むからおいで、と誘われた。 けれど今会うわけにはいかない。辞めてすぐに、しかもスケジュールが入っていたのに 居ないやつが、呑みにきていていい気持ちがするだろうか? だから断った。
「自分が激ヤセしたら会うから」
と言ってみた。半ば本気なんだが(笑)。 その時には、落ちついた自分で、綺麗になった自分で、皆と堂々と会いたい。 堂々とした自分を取り戻す一週間だ。命がけで頑張る。
MAD TIGER地味作品集
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