この日記、前は読み日記にしていたのだが、今回は音楽に移動。 あまりにも毎日音楽のことを書いていると思ったからだ。 しかしそうなって考えてみれば、音楽とは全然関係のない事を書いている日も多い。 いったいどこへいったらいいのか。 その行きつく先はどこなのか。
MAD TIGERの旅はまだまだ続く・・・・!!!!←黙れよ
電車の中の吊り広告。自分はどうしても見てしまう。 電車の窓の外なんかいいかげん飽きたため、日々変化を遂げる吊り広告へと意識が向けられるのだ。 アレを見る人は基本的に落ち着きがない、とかいわれる。 普通の人はあまり見ない、とまで本に書かれていた記憶がある。 人が見ないならなぜ業者は揃って吊り広告にするのか。 そこには吊り広告にしたなりの利益が生じるからではないか?多数の人が見て、それが宣伝となり きちんと売上や反応に反映していなければそれは広告として成り立たない。
そこで自分は、「コロスキン」の広告を見た。 それは吊り広告ではなく、電車の中にペタッと貼ってある15×20cmほどの小さい広告だ。 広告というにはあまりにも小さく、チラシというにはあまりにも存在感がありすぎる。 コロスキンは自分も幼少のころから使ってきた。 瞬間接着剤のようなコロスキンを使うと激痛が走り、 こんな痛いなら付けるんじゃなかった――――――!と毎回後悔をしていた。 傷が痛いのを治したいから付けるのに更に痛い。まったくもって本末転倒である。 しかしその後はバンソウコウのようにとりかえる心配もない。 水が入って傷周辺がふやけ、臭い匂いになることもない。 ついつい匂いをかいでしまうこともない。←お前だけだろ 少し剥がれてきたらまた、塗るだけだ。(しかしさらなる激痛が走る。) そんなこんなでお世話になってきたコロスキンの広告を見て、思わずほほえましくなる。 そこにはほほえましい自分の状況よろしく、ほほえましい家族の絵が書いてあった。 アイコンのようにイラストの顔だけなのだが、 右からお父さん、お母さん、次男、長女、長男の順番だ。このコロスキン家族は4人 家族らしい。 しかもどうやら子供三人は長女→長男→次男の順番のようだ。絵柄だけでそれがわかる。 その顔の下には商品を賛美するコメントが御丁寧に書かれている。 インパクトがあったのは、長女のセリフ。
「見えないからオシャレよね。」
・・・オシャレですか。見えないから?ふーん・・・・。 オシャレってのは微妙に違う気がするのだが。 オシャレな理由が「見えないから」ではそれはオシャレとは認めがたい。 見えているからおしゃれ。 それがポイントとなって自分を引き立てているから、おしゃれ。 彼女のオシャレはとても個性的らしい。あっはっは。
しかし、コロスキン一家にはさらに兵(ツワモノ)がいた。
それは・・次男。 丸顔でオメメぱっちり。 目が離れていて、全体的なパーツが中央に寄っているのは子供を描くときの定説である。 おそらく幼稚園年中さんくらいか。 まだオカーチャン離れすらできていないような少年・・・。 しかし次男はコロスキンに対し、こうコメントした。
みんな使ってるからいいんじゃねぇの?
「え?」とお思いかもしれない。 なにその喋りかた、と思うかもしれない。 さらに良い理由が「皆が使っているから」では納得できない。
現実は認めたくなかった。 しかしこれはほんとうに次男が言った言葉だ。 次男の気持ちが、次男によって、次男の口から発せられた言葉だ。 親の教育がきになる。ここに荒んで行く日本を感じるしかない。 コロスキンを塗ればズキズキと傷が痛む。 しかし、今荒れ果てていく日本の未来を思い、自分の胸はズキズキと痛んだ。 自分は電車に乗っている長い時間、次男を睨みつづけた。 笑顔の次男。 しかしその下に書いてあることは極悪非道の(違)コメント。 そして長男のコメントがやんわりした子供らしいコメントだったことから、おそらく誤植と考えられる。 しかし次男の強烈なインパクトは、見てから2日たった今ですら忘れることができない。 今の日本をぴしゃりと風刺する、とても素敵な広告であった。
漂流教室。 ドラマのCMを見るだけで「ケッ」という典型的なコメントすら吐いてしまいそうになるくらい ドラマは嫌いだ。もちろん窪塚は大嫌いだ。←言うなよ しかし自分のバイブル楳図様の漂流教室を全巻読み返し、爆笑。 何度よんでも爆笑。おもしろすぎる。 主人公他、メンバーはだいたい小学生。なのにコメントがじじくさい。 まず壱巻でインパク値のコメントをあげてみよう。
主人公翔ちゃんの親友信一くんが、給食費を持ってくるのを忘れたと 学校に行く途中気付いたときのコメント。
「なんだか給食費忘れるなんて、食い意地だけは一人前のくせに おさめるものをおさめないみたいに思われそうでかっこ悪いね。」
長いですよ(爆笑)!!! すばらしいこの思考。ひとこまにコレだけのコメントを押しこむ楳図様万歳!! さらに漂流後「ただいま」の言葉の奥深さに気付いた男の子のコメント
「な、なんていい言葉なんだ!!ぼくいままで国語がとくいだったけど、今まで気がつかなかったけど、『ただいま』なんてふだん気にもとめていないことばだったけど、とてもとてもとても、いいきれないほどいいことばだっ!!ぼく将来は小説家になるつもりだった。ぼくがいままでよんだ、小説の本や、詩の本に出てくるどこのこばよりもいいことばだっ!!」
やっぱなげぇよ(笑)!!! コレは三コマにわたって書かれている文章だが、長いし漂流時に考えられない程 細部にわたって自分の知識をひけらかしている。 自分が「国語がとくいだったけど」という時点でもうちょっとしたひけらかし。 自分がいっしょに漂流していたらこんな奴ぶっとばしているだろう。←学歴コンプレックス丸だし
そんなこんなで今日の日記でした。楳図様の漫画は恐いと思われがちだが 爆笑どころばかりで笑いっぱなしだ。ぜひよんでいただきたい。
あと。 昨日は節分。古屋バースディですっかり忘れていた!!! あ――!一般的イベントよりもバースディを優先しているなんてなんてマニアック(喜)!←喜ぶな 節分イベントは何もしなかったが、「鬼はそと福はうち」という発言を至るところで耳にした。 しかし、鬼がいるからこそ福を感じるのである。 破壊無くして再生はない。 破骨細胞があり再生されるから骨がいつまでも硬くいられるのだ。←何の話だよ それに、実家の地元にはいい鬼の話がある。鬼は鬼だからといって、「オニ」ではない。 それは「泣いた赤鬼」という話だ。もう題名からして涙が込み上げる。 ちなみに話を姉から聞きながら自分は涙した。ピュアな心万歳!!
泣いた赤鬼・・・それは人間大好きな赤鬼と青鬼の友情の話だったと思う。
赤鬼は人間が好き。嫌いでもなんでもないし、苛めようとも思わない。仲良くなりたくて人間に近づいたりする。 けれど人間は赤鬼が恐いのだ。そりゃそうだ、なんてったってオニだ。 喋る言葉は「うぉ――!」持っているものは金棒!しかも虎おパンツ! いやだ!そのセンスはいやだ!←そういう問題でもない とにかく人間は赤鬼が恐ろしくて、とにかく嫌っていた。 近づくたびいやがられるため、赤鬼はいいかげん凹んでいた。 それを見た青鬼がいいことを思いつく。
「じゃぁ僕が人間を驚かすから、君が人間を助けたらいいよ。」
ありきたりなヒーロー大作戦。しかしそこに深い友情がある。 赤鬼は言った。
「けどそれじゃぁ君が嫌われてしまうよ。」
「けど君は人間と仲良くなれるよ。」
そうして青鬼は人間を襲いにいく。 そこに赤鬼登場。青鬼をコテンパンにやっつけ、人間と仲良くなる。 幸せになった赤鬼は青鬼を思い出すと涙を流した。 あの友情。青鬼がいなかったら人間と仲良くなれなかった。
感動。今にも涙がでそうだ。 画面が涙で揺らいでキーボードを打てないので、今日はここまで。 グスングスン。←かわいくない
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