詩-生人-

2009年05月24日(日) 大江戸に降る星

何処か遠くに出てみれば
何処か遠くの空の彼方に

降り注ぐような光線が
まるで餓鬼が玩具を散らかした様に

交わって喚いて散らかして

何処かで誰かが泣いている
何処かで誰かが喚いてる

隣人の声が聞こえる 薄い囲いに
体を捻じらせ突っ込んで

交わりに気づかぬ様に

降り注ぐのは中傷か悪夢か
抽出されていく気力と寿命
降り注ぐ愚言の数々に
受け止めきれぬ失望の嵐

夜空を見上げれば 輝きを増す星々
今日も我が街に 降ってくる報い

何処か遠くに出てみれば
何処かで誰かが泣いている
何処か遠くの空の彼方に
何処かの誰かが祈ってる…


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沢野生人

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