「暗幕」日記
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2002年08月02日(金) |
夢記録:石畳のステージ |
【夢の内容】 ホテルを離れて夜の街を歩いている。自分の他に人影はまったくない。どこからかかすかな音色が流れてきて、「りろりろ」というその響きに気持ちが浮かれて踊りたくなる。敷き詰められた幾何学模様のタイルはステップのアタリをつけるのにちょうど良い。着替えるまでもなくバレエレッスンに使っているレオタードとトゥシューズ姿になっている。大通り沿いのビルの大きなガラスが、レッスン室の鏡の代用になるなとちらっと思った記憶があるが、そうするまでもない、何台ものヴィデオカメラでモニターしているかのように、さまざまな角度からみた自分の姿が脳裏に映っている。 舞台ではレッスンより上手く踊れることがあるが、今の踊りやすさは、ステージの緊張感とは違う。どこからか見られている、それも、意地悪な眼ではなく包み込むような、好意的な親密感ある視線だ。 にごりのない女性の声がはなしかけてきた。姿は見えないが表情だけはわかる。「とっても踊りやすかったです」と、我ながら子どもっぽい口調で、この場の雰囲気の礼を言う。彼女の表情が何かを懸念するように曇った。ここが踊りやすいなら「向こう」では大変だろうと言う。あと何か言われる。「パピヨン」とかいう語が含まれていたことは記憶しているが、残りは忘れてしまった。
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