私は問われるだけだその答えを私は持たないそのことを 切り出して 縁取って 見えるように探している言葉を 探している細く頼りない 蜘蛛の糸のようなそれをようやっとまとめて 宙に放れば目の端にさえ止まらずに 払いのけられたそれが 私に起こったことの すべてだ自分で問うたことを忘れているそれが 私の精一杯の答えだと 気づかないそして私は突き放される誰かに どうしても 言ってみたかったそのこと