女の世紀を旅する
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2005年08月11日(木) 郵政民営化法案否決と解散選挙でも東証12000円台に急騰

日経平均12000円台への急騰の背景  
                  2005/08/10





相場の強さに驚いた。郵政民営化法案否決と衆議院解散総選挙(9月11日)で株価は下落すると思われていたが,一気にぶりかえしてきた。東証は全面高である。

先週,新興市場は暴落が続いて,随分と追証も発生していたが,月曜日から
東証・新興市場も反発の気運が生じて,市場関係者を驚かせている。


その背景について,兜町のホット情報の記事が面白いので下記に記しておきたい。カラ売りを仕掛けた連中は塗炭の苦しみにおちいっているらしい。





8月10日(水)

H「いやいや驚いたな。日経平均は連日の爆上げで12000円を一気に突破だ。今日は商いも非常に多く、単なるリバウンドという動きじゃない。」
K「昨日政府、日銀共に景気の踊り場脱却を表明した。これが大きい。昨日の機械受注である程度予測は出来た事だが、正式に表明した事が海外投資家を含め、国内機関投資家も強気にさせたようだ。今日は寄りから海外投資家の買いが集中して寄り後もしっかりとした展開だった。」

H「もはや政局リスクの懸念なんか、どっか行ってしまったような勢いだ。まあこれだけ派手に上げた背景にはやはり売り方の買い戻しもあるようだ。」
K「そうだな。政局波乱懸念から、つい最近まで日経平均は11500円とか11000円まであるとか弱気な見方も多かった。それにより空売りを入れていた投資家も結構多いのだろう。それがこのような急ピッチな上昇で踏み上げたと言うわけだ。買い方にとっても、月曜までの大きな下げで投げた人も多いだろう。そういう買い方の買い戻しも昨日今日と当然入っているだろうしな。」
H「そうだな。ただ海外投資家は月曜日までの大きな調整期間も寄り前の注文では買い越しが続いていた。今日は3210万株の大幅な買い越しだった。これで12日連続の買い越しだ。政局波乱懸念から外資が売ってくるのではという懸念が強かったが、それでも外資は買い続けていたと言う事だ。」

K「もちろん政局波乱は外資は嫌う。当然外資の売りも出ていただろう。ただそれ以上に日本のファンダメンタルズ面で買い向かっていた外資が多かったと言うわけだな。しかし郵政民営化法案が可決されれば日経平均は派手に上げると言われていたが、否決されてここまで上げるとは正直驚きだ。実際に国内機関投資家の多くも驚きだろう。驚きながらも外資が強い買いを入れるため、買わないわけには行かず買い向かっていると言う状況だな。」
H「持たざるリスクと言う奴だな。しかし原油高の懸念も相変わらず強いのに、全く無視するような展開だ。」

K「もちろん原油高は懸念さ。今後上げれば更に懸念も強まり、実際に日本企業の業績に与える影響も出てくる。ただ今日の動きを見ると、内需中心に買われており、今後は内需が相場を引っ張っていくという事なんだろうな。」
H「となればやはり銀行株だな。証券株も全体的に買われていた。」
K「まさか今日12000円に乗せてくるとは思わなかったが、乗せた途端一気に上離れたな。今後は12000円を固められるかが重要だ。まあ今日の上げの強さを見れば、そうそう割り込むとは思えないが・・・。」

H「固められれば年内日経平均13000円も見えてくる。」
K「なかなか抜けきらなかったラインだからな。12000円は・・。ここを固めて完全に上抜ければ確かに上げは加速する可能性も充分ある。ただ13000円まであるかどうかは、9月の総選挙の結果次第とも言えるだろう。自民党が圧勝し小泉政権続投となれば、その可能性大いにある。」
H「そうなれば郵政民営化法案を再度採決するだろうが、しかし実際に参議院で可決が取れるかどうかだろ。幾ら衆議院を今回の解散総選挙で入れ替えたとしても3/2以上自民公明党が取れないだろう。となればやはり参議院で可決されないことには郵政民営化法案は通らないとなるが・・。」

K「いやいや確かに3/2議席自民公明党が取るのはムリだが、今回の選挙は小泉さんも言うように郵政民営化選挙だ。この選挙で自民公明党が過半数取り勝利となれば、郵政民営化に国民が賛同したと言う事になる。そういう状況では、今回のように参議院で造反者は出てこないだろう。つまり参議院でも可決される可能性が高いと言うわけだ。まあ確かに参議院で再度否決されるのではという見方もあるけどな・・。」

H「なるほど。国民が認めた事を自民公明議員が再度否決したとなれば道理は通らないわな。今回は造反したが次回は意見を変えると言う参議院議員も出てくると言うわけだな。」
K「ああ。まあ少なくても小泉さんはそう考えているんだろう。早くも選挙戦が始まっている。造反者の選挙区に刺客を送り込むとの報道が相次いでおり、今回の選挙はかなり面白くなりそうだ。」

H「そうだな。東京10区には造反者の小林興起氏が出馬するが、そこに小池百合子環境大臣をぶつけてきた。これじゃ小林興起氏はかなり厳しいわな。」
K「ああ。小池百合子はワールドビジネスサテライトの初代メインキャスターだ。知名度も好感度も国民にはあり、小林興起氏はまず勝ち目がない。更に亀井静香氏の広島6区には竹中平蔵氏を刺客として対立候補として出すと言う報道まで流れていた。他にも著名人などに色々と立候補を薦めているとの噂もある。具体的には星野仙一氏なども候補に挙がっているようだ。」
H「今後、あっと驚く出馬も自民党から出てくるかもしれないな。こりゃ楽しくなりそうだ。」
K「まあ小泉さんも造反者潰しに固執すると民主党に負けてしまう恐れもある。それだけは気を付けて欲しいけどな。まあどっちに転ぶか知らないが、久しぶりに楽しい選挙が見られそうだ。」


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8月9日(火)

H「いやいや何もここまで戻さなくても・・っていうくらい戻したぞ。日経平均は一気に11900円台だ。昨日の朝方には11600円台をうろちょろしていたのにな。」
K「ああ。アク抜けしてリバウンド的な物色だが、こりゃ幾ら何でも確かに上げすぎだ。恐らく空売りの踏み上げも手伝っているだろう。2時に発表された機械受注は市場予測を大幅に上回る良い内容で、おいおい今日中に12000円復活か、と思った位勢いよく駆け上がった。まあすぐに利食いに押されて垂れてしまったけどな。」

H「いくら機械受注が好内容だって、その前にこれだけ上げれば出尽くしとなるわな。しかしこれで改めて景気の踊り場脱却が明らかになったと言う事だな。」
K「ああ。今回の機械受注によって週末発表されるGDPも良い事が予測される。まあ派手に上げた後だから明日辺りは出尽くしで調整となる恐れもあるが、心配されていた政局リスクを懸念する動きは全て吸収されたと見て良いだろう。」

H「そうだな。まあこのまますぐに12000円を突破していくとは思えないが、ファンダメンタルズは良く、週末発表のGDPも良いという安心感が出た事から、押せば買われる展開になりそうだ。」

K「今日は解散総選挙正式決定となって、更に売られると見ていた投資家も多く昨日の時点で空売りも結構入っていたようだ。それが今朝からの動きで慌てて買い戻しに動いたと言う事だろう。今日も朝から外資の買いが入っており、それに空売りの踏み上げ、更には国内機関投資家と個人投資家の追随買いが上げを加速させた格好だな。」

H「昨日の米国市場が原油高により続落したが、それを無視するような強さだった。朝方から空売った人もいそうだな。それを今日中に慌てて買い戻しに走ったと言うのもありそうだ。」
K「まあいずれにしろ一安心だな。このまま素直に上げ続けてはいかないだろうが、取りあえずは底打ちし、下値のしっかりとした展開になるだろう。また選挙の時期になれば様子見感も拡がるだろうが、それまでは心配もなさそうだ。」

H「新興市場も派手に戻している銘柄が多く、昨日でアク抜けしたような感じだ。」
K「ああ。まあここから買い上がる動きは限定的だろうが、押し目は素直に狙えると言えるだろう。今回の大きな下げで信用買い残も結構整理されただろう。上手く回転が効いた格好になっており理想的とも言える。こりゃ次の12000円トライでは一気に上抜ける可能性も出てきた訳だ。」
H「ただ米国市場がちょっと心配だよな。まあ原油価格が更に上がってきており、これが日本市場にも水を差す恐れがある。」
K「確かに原油高は懸念だな。今日は全く無視していたような動きだったが、更に原油高になればやはり日本市場も影響を受けないわけがない。まあいい加減下げてくれと祈るしかないわな。」
H「ところで選挙の行方はどうなるかね。」

K「まあ小泉政権続投か、自民党は野党へ落ちるのかと言う事だろう。民主党が政権を取るというパターンも当然あるだろうが、やはり株式市場に取っては小泉政権続投を期待したい。郵政民営化法案は是非とも通して欲しい法案だ。これが株式市場に取って好材料となるのは明らかであり、特に海外投資家の多くはそれを期待している。」
H「郵貯や簡保の資金だな。」

K「ああ。郵政民営化となればその資金が株式市場にも多く流れてくる事になる。それだけではない。郵政民営化により国の財政も大きく改革が進む期待が出来る。」
H「ブッシュ政権との外交問題もあるし、やはり小泉政権続投が望ましいと言えるのかもな。少なくても海外投資家の多くはそう考えているだろう。」
K「ああ。今回の問題で小泉政権の改革を評価する見方が拡がっている。今までは自民党政権ではダメだと思っていた人も多いだろうが、今回は自民党に入れると言う人も多いんじゃないか・・。」
H「アク抜けした自民党に入れたいと言う人も確かに多いようだ。ただ今回の造反組みが民主党と手を結ぶと自民公明党は厳しいよな。」
K「それはないと思うぞ。民主党は単独政権を目指すだろうし、造反組も民主党と組むとは思えない。もし組むとなると国民も愛想を尽かすぞ。まあどう転ぶか解らないが、これはこれで楽しくなりそうだな。」


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8月8日(月)

H「やはり郵政民営化法案は否決された。これで解散総選挙が濃厚になったわけだが、今日の株価動向を見る限り織り込んだ感じだな。」
K「ああ。しかし随分と荒い展開だな。日経平均は一時150円位マイナスだったが、プラスまで戻してしまった。新興市場も同様に寄安と言える展開で、大引けにはマザーズ指数もヘラクレス指数もプラスまで戻した。」
H「今日の朝は絶好の買い場だった訳か・・・。」
K「まあ個人投資家の追証絡みの投げも出ていたようだし、週末さんざんテレビで郵政民営化法案の行方をやっており、やはり今日売っておこうと言う動きが強かったんだろう。まあ先週末の米国市場が続落した事も影響しているようだ。」
H「ただ今日の寄り前の外資注文状況も買い越しだった。これで寄り前の外資注文状況は10日連続の買い越しだが、今日の動きを見る限り、解散総選挙になっても外資が売ってくると言う展開はなさそうだが・・。」

K「そうだな。郵政民営化法案採決が始まって、否決がほぼ決定と言う事が採決途中で解ったが、その瞬間にはやはり売られた。しかしその後は待ってましたとばかりに買い向かった所が多い。恐らく外資だろう。大引けにかけどんどん戻し、結局日経平均はプラス圏まで戻してしまった。」
H「まあもちろんこのまま上げていくとは思わないが、取りあえずは下値が決まった感じだな。」

K「そうだな。まだまだ上値で掴まってしまっている投資家も多く上値は重い動きが続く可能性高いが、更に下値を割り込んで来るとも思えない。」
H「まあ選挙の行方などまだまだ不透明強く、今後どうなっていくか難しい状況だが、取りあえず日本企業のファンダメンタルズは悪くなっている訳じゃないからな。政局の混乱を嫌うという事もあるだろうが・・。」

K「そうだな。海外投資家は基本的に政局の混乱を嫌うと言うからな。しかしそれを嫌う外資は既に売ってきているんじゃないか。だからここまで下げたとも言えるだろう。日本企業のファンダメンタルズから中長期的に日本株を買いに来ていた海外投資家は、ここぞとばかりに買ってくると見る向きも多い。現に解散総選挙となっても日本株を買うと言う外資も多く、心配はないと思うけどな・・。」

H「まあ上値を追う動きがないとしても、売られれば買ってくるという展開だろうな。」
K「そうだな。今週はまだまだ大事なイベントも控えている。機械受注にGDP、米国ではFOMCと・・。それ次第でスタンスを決めるという投資家も多いため、まだまだ安心するのは早いんだが、機械受注もGDPも良いと言う見方が多く、やはり心配はなさそうなんだが。」

H「米国のFOMCも利上げは織り込んでいるが、利上げを今後も継続していくかどうかと言う面で注目されているよな。」
K「ああ。堅調な雇用統計から利上げ継続との懸念が拡がって先週末の米国市場は売られた。まあ米国市場はそれを織り込みに来る可能性もあるが、それでも米国市場は底堅いと見る向きが多い。」

H「新興市場も取りあえず底打ちしたと言えるのかね。」
K「そうだな。今日の安値が目処だろう。個人投資家の追い絡みの売りも今朝である程度出尽くしたとも言える。リバウンド場面で、もう一下げあるかも知れないが、今日の下値は割らない可能性が高いだろう。ただ上値も限定的だぞ。」
H「まあそれはそうだろうな。このままV字で元の株価に戻すとは到底思えない。銘柄によってはいずれは戻していくだろうが、やはり日柄は必要だろうな。」
K「ああ。個人投資家は結構後遺症が残るからな。暫くはビクビク的な相場になるんじゃないか。そう言う事も考えればいきなり地合が好転していくと言うわけには行かないだろうな。」
H「となればある程度リバウンドをした後は、揉み合い相場になるという展開だろうな。揉み合いながらジワジワと戻していくという展開かな。」
K「まあそう見ておくのがいいだろうな。お盆休みも近い事だし、暫くは短気物色中心の地合がまた来ると言うわけだ。解散総選挙となりそうだし、仕手系株がまた派手に動き出す地合が来そうだな。」
H「政治銘柄も今後続々出てくる可能性あるわな。どうせやるならば派手にやって欲しいモンだな。」


カルメンチャキ |MAIL

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