女の世紀を旅する
DiaryINDEXpastwill


2004年01月06日(火) 《 世界の名詩: 「お前,あほう鳥よ!」 (ニーチェ) 》

《 世界の名詩:お前,あほう鳥よ!(ニーチェ)》

                       2004.1.6


2004年の年頭の挨拶は,私の好きなニーチェの詩で語っておきたい。







★「お前,あほう鳥よ!」


おお,不思議!,彼はまだ飛んでいるのか。


空高く舞い上がりながら,彼の翼は動かないではないか。


何が彼を高く上げ,支えているのか。


今や彼にとって,目標や飛翔や束縛が何であろう。


彼は昇りきれるところまで飛んだのだ。


今や,この飛びゆく勝者を持ち上げているのは空そのものなのだ。


無限に広い空そのものなのだ。


今や,彼は静かに安らぎ,漂っている,星のように,永遠のように


彼は今,命通わぬ高みに生きている。


漂うように見えても,彼は空高く飛んでいるのだ


お前,あほう鳥よ! 


私もまた永遠への衝動によって,高みへと駆り立てられる。


そうだ,私はお前を愛する,涙はひきも切らずに流れてくる。


私はお前を愛する,あほう鳥よ!


永遠への衝動によって高みへと駆り立てられる,お前,あほう鳥よ!




カルメンチャキ |MAIL

My追加