女の世紀を旅する
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2002年05月07日(火) |
世界文学者の言葉 《老若の女たち》 |
世界文学者の言葉 《老若の女たち》
男からみれば,女の一切は謎かもしれない.しかし,女からみれば男たちの挙動だって謎めいている.この真実が人生に滋味を与え.人生を面白い劇場にしてくれる.人生の不可思議さの中で,この男と女の謎こそが,人間存在に「生きる喜び」を与えてくれるといっても過言ではないだろう.ヨーロッパの文学者たちの女性観に関する箴言を拾ってみた.
1.女は10歳で天使,15歳で聖者,40歳で悪魔,80歳で魔女. (俚諺)
2.女における一切は謎であり,そして女における一切は一つの解決を持つ.それはつまり妊娠だ.男は女にとって一つの手段である.目的はつねに子供なのだ.だが,女は男にとって何であるのか? 真の男は二つの違ったことを欲する.すなわち危険と遊戯だ.それゆえ,真の男は女を最も危険な玩具として欲する. (ニーチェ『ツァラトゥストラ』)
3.男より女のほうが子供たちをよく理解する.だが,男は女よりも子供っぽい.真の男の内部には,一人の子供が隠れている.この子供が遊びたがるのだ.さあ,そなたら女性たちよ,ぜひとも男の内部の子供を発見せよ! (ニーチェ.同掲書)
4.そなたら女性たちよ,そなたたちの愛のうちに勇敢さがあれ!そなたたちは,そなたたちの心に恐怖を感じさせる男に向かって,そななたちの愛をもって突進すべきだ.そなたたちの愛のうちにそなたたちの名誉があれ!それ以外には,女は名誉についてあまりよく知らない.だが,つねに,愛されるよりもより多く愛し,決して第二位の者とならないこと,これがそなたらの名誉であれ.(ニーチェ.同掲書 )
5.女が愛するとき,男は女を恐れよ.愛するとき,女はあらゆる犠牲を払い,そのほかのことはすべて女にとって価値がなくなるのだ. 女が憎むとき,男は女を恐れよ.女は誰を最も憎むか? 一一鉄が磁石に向かって次のように語った. 「わたしはあなたを最も憎む.なぜなら,あなたは引きつけるが,引き寄せて独占するほど強くないからだ」 (ニーチェ.同掲書)
6.尼寺へ行け.なぜ,男に連れ添って罪深い人間どもを生みたがるのだ? (シェークスピア『ハムレット』)
7.女というものは,つねに女であり,母であり,姉である.その頭はどんなに冷たくても,腹はあたたかい.その腹は男のあらゆる情熱に対して慄(ふる)え,共感する. (ロマン=ロラン『魅せられた魂』
8.つまらないことに熱情を感じてよく記憶していること,これが女の一番の特徴である.数年前の友達と交わした世間話の中に出てきたこまごまとしたくだらないことを,その気になればいつでも正確に話せるのである.しかも,やりきれないことには,女はいつでもその気になるのである. (サマセット=モーム『作家の手帳』)
9.ものいわぬ宝石のほうが,生きた人間の言葉よりも,とかく女ごころを動かすものだ. (シェークスピア)
10.女性は澄んだ鏡のようなもので,わずかに息を吹きかけただけでも曇る. (ヒッペル『結婚について』)
11.どんな貞節な女でもなにかしら決して貞節といえないものを内に持っている. (ディドロ)
12.女というものは男の容貌に心をひかれるものだ.女にとっては,まず押し出しが立派で,頭のてっぺんから足の先まで一分のすきもないことが必要である.それから女は力を尊敬する….なにごとも力なのだ. (ゴーリキー『26人の男と1人の女』)
13.生命を張って闘っている一人の婦人.これこそ静かな忍従の,果敢な女の英雄の姿ではあるまいか. (ヘルマン=ヘッセ『郷愁』)
14.女がしばしば意地悪で嘲弄的で焼き餅やきであるのは,情熱や寛容や恋愛に適しているからだ.身を隠すことがその本能であり,見られたり探し求められたり見い出されることがその要求である. (アミエル『日記』)
15.女性は情熱を男とともに分かつことよりも,情熱を男にかき立てられることの方を選ぶ.彼女たちは好んで愛情のなかに離家(はなれ)をつくる. (アンリ=ド=レニエ『半面の真理』)
16.女というものは,気まぐれに男の愛にむくいる気でもおこさない限り,自分を愛しているからといって男を軽蔑するものだ. (ストッダート『二人の男』)
17.女性はじぶんの美点のために愛されることに時として同意する.だが,彼女がつねに好むのは,じぶんの欠点のために愛してくれる人の方だ. (アンドレ=プレヴォ『楽天家用の小辞典』)
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