minimum maximum
ねこのひげは、バランスよく。

2002年01月24日(木)

「落下する夕方」で華子はこう言ってる。
『いい気な大人は叱られる』
初めて読んだ時のあたしは、「いい気な大人」に少し憧れた。
その時のあたしは、少なくとも世間並みには「まっとう」な生活だったと思う。
きちんと会社に行って、それなりの責任感を感じて。
今のあたしはどうだろう。
いい気なもんだね、って、言われかねない生活をしてる。
これがあたしの憧れだった?
違う違う、何か違う。

何かに縛られているときは、すごく窮屈で、解き放たれたいと願う。
もっと居心地のいい場所へ、って。
でもそこには、何かに属しているという安心感もある。

窮屈なのはいやだけど、もうそろそろ、何かに属さないとね・・・。
華子はあくまでも、小説の華子なのだから。
目を覚ませ!自分!!

---------------------------------------------------------------

タワレコやHMVの求人情報をのぞいても、
いつも関係ない地域の募集ばかりで、福岡エリアには全然動きがなかった。
だから今日も、あきらめの気持ちを抱えつつ何気なくWEBを開いたら、
キャナルのHMVがスタッフを募集してた!
書類選考?面接はしないの?そんな決め方でいいのかなぁ。
とりあえず、願いを込めて履歴書を作成。
はぁーもう履歴書書くのにも飽きちゃったよ。これで何枚目なんでしょ。
どうせ落ちるなら悔いのないようにと、精一杯の売り込み言葉を書く。
書類選考ってことは、結局顔なのか?
んー、確かにおねえさんはカワイイし、おにいさんもキュートな人が多いよなぁ・・・。
となると益々落ちるやん、ハァッ。
見た目の華やかさや、単なるイメージで選びすぎだよなーと思いながらも、
やっぱりどうしても、そっちの方には惹かれるものがあるんだよね。

念を込めて履歴書をポストに投函する。
選考にもれた人には連絡はないみたいなんだけど、なんかそれって困る。
アテにせずに、他にもアタックかけなきゃな。

ずぅっと前から観たかった映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
をようやく観た。・・・ため息。完全にキレイすぎる。
岩井さんの作品は好きで、「LoveLetter」なんかももちろん傑作。
なかやまみほのことは、あれでようやく好きになった。
だけど、これはなんていうか、なずなやのりみち達の完全勝利。
なずなの透明感には、女のあたしでさえ心が揺らいでしまいそう。
気がついたら、なぜか涙が出ていた。
あたしには、こんなキラキラした子供時代はなかったよ。
回りは田んぼだらけだもの(泣)。

センチメンタルに少し浸って、iMovieで遊んだ。
せっかく面白いものができたのに、見せる人がいないのはつまんないなー。

今日はいつになく時の流れが緩やかだった。




 back  INDEX  next


ひろ [MAIL]

My追加