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■ 恋する二人
恋は人を盲目にする。 恋は人を不安の渦に巻き込む。 恋は人を・・・狂わす。
恋するもの同士、不安感にかられたそれぞれは、 時に相手に言葉を求める。 至極単純で不安定であるはずの言葉を。 本当は、すごく曖昧で信じられるかどうかも解らないのに、 そんな言葉を欲しがる。
相手に求めるその言葉を受け取る事で、 一時的には幸福感に浸れるし、不安感から開放される事もある。 が、時がたてばまた元通りだ。
言葉はとても大切なものだ。 言葉で表さないと解らない事は沢山ある。 逆に、言葉にしなくても、分かりあえる事も沢山ある。
あまり連発しても安っぽく聞こえる。 あまり欲しがっても、うるさく感じる。 微妙なバランスの上で、 恋する者同士は駆け引きをしているものかもしれない。
目に見えない「心」より一時でも安心できる「言葉」を求める事は、 自分の目に映ったものしか信じられない事と同じ事なのだろうか。 あるいは、言葉を聞かないと安心できないという事は、 相手を信頼していないか、 もしくは自分自身が愛されている自信がないと言う事か?
2002年09月21日(土)
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