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■ 線香花火
儚くもその美しさに魅了されてしまう線香花火。 数ある花火の中で、派手さも色鮮やかさも一切ない、この線香花火が好きだ。
地味で単色の光、その輝き方、火球を落としてはいけない緊張感。 その光をじっと見つめていても一向に飽きが来ない。 網膜に焼き付けられたその輝きを、一瞬にして失った時の喪失感、侘しさ、 そして、眼前に広がる闇・・・
特に線香花火にこれといった想い出があるわけではないし、 思い入れがあるわけでもないのだが、 何故だかその光を見ているだけで、心が休まるし、色々な事が頭をよぎる。 「走馬灯のように・・・」という表現もまた何故かマッチしてしまう。
さだまさしの歌に「線香花火」という曲があるし、 グレープ時代の出世作「精霊流し」にもそのフレーズが出てくる。 「♪線香花火が見えますか 空の上から〜」 何かもの哀しく、寂しさを助長させるのは、そんな曲の影響があるのだろうか?
それにしても線香花火に根強い人気があるのは何故だろう。 自分と同じように感じる人が多いのか、あるいは別の理由か? あるいは日本人の魂の源がそこに感じられるのか? いずれにしても、自分にとっては心の安定をもたらせてくれるのは確かだ。
ふと、「人の一生に似ている」と思った。 火をつけると、火玉が徐々に大きくなっていき、少しずつ花びらが開くように輝きだす。 次に火花がパチパチと輝き始め、一時華やかな時期を迎える。 その後次第に火花が小さくなり始め、突然に落ちるか、もしくは消えるようにその輝きをやめる。 短い時間で人生の縮図をそこに見出しているのかもしれない。
夏も終わり、花火をやる機会も減ってきた。 それでも線香花火は地味にベランダででも出来る代物。 家ではいつでも出来るように常備してある(笑)
2002年09月12日(木)
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