風のひとり言
kaze



 感情

感情というものは生き物であり、時にその始末におえないことすらある。
心の持ち主である自分の気付かぬうちに、勝手に成長していったり・・・
日、一日その形を変えながら成長し続ける・・・
特に恋愛感情など、その最たるものではないだろうか。

自分で言うのもなんだが、私は結構惚れっぽいところがある。
まぁそれこそ、普通の人の何倍かの数だけ恋をしてきたのではないだろうか。
但し、その全てが片想いなことも、普通とは違うが・・・

ある日突然に彼女を好きになる。
好きになった理由はわからない。
思い返せば、確かに好きになる過程、布石はあったのだろうが、
そんなことに気が付かず、それこそ突然湧いてきたように、感情が昂ぶる。
好きになってしまうと、やはり盲目がちになる。
周りが見えず、自分が見えず、
ただ「好きだ」という観念が自分自身を支配する。
そうなると、単純に「好き」という感情が、
「好きな筈だ」「好きでなくてはならない」等に変化をし、
更に強迫的に自分に迫ってくる。
「好きなんだ」と信じ込もうとする。

そんな時、一歩退いたところから自分を見るように心掛ける。
何度も何度も自問自答を繰り返す。
その想いが、本気のものなのか、それとも一時的な感情の流れによるものなのか。
好きになった理由、それまでの経過、自分の本心、
自分の求めているもの、そして展望。
そんな自問自答を繰り返すことで、「思い込みであった」と結論が出る時もある。
自分の心の動きが、パターンとして理解できる今は、流されることはもうないと思いたい。

恋は盲目とはよく言ったものだ。
自分自身の感情だからこそ、そいつに支配されずに、
自分でコントロールしていくことを心掛けていかなければ、
自分がだめになってしまう。
自分の中で勝手に好きになり、相手にその感情を悟られぬまま、勝手に終わらせる。
そんな、まがい物にも似た恋愛は、自分の中だけで繰り返すだけでいい・・・
と同時に、本当の恋愛を追い求めていたりもする・・・


2002年01月05日(土)
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