観能雑感
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2009年12月19日(土) |
シルヴィ・ギエム&アクラム・カーン・カンパニー 『聖なる怪物たち』/鳥肌実 全国時局講演会 |
シルヴィ・ギエム&アクラム・カーン・カンパニー 『聖なる怪物たち』 東京文化会館 PM3:00〜 ギエムは一箇所に留まらず、常に未知なるものを模索している。大ホールが満員。3階L側に着席。
アクラム・カーンはインドの伝統舞踊であるカタックの継承者かつコンテンポラリー・ダンスの振付家であり、ダンサー。ギエムとカーンのソロと、デュエットがある。舞台装置は未完成感を残しつつ、奥行きを感じさせる空間。衣装は模様のない黒やサンド・ベージュで極めてシンプル。音楽はインドの伝統音楽が基盤であると思われ、ヴァイオリンとチェロの西洋楽器が旋律を奏でた。これにパーカッションとヴォーカルが加わる。 二人の身体言語の違いが面白い。ギエムの根幹を成しているのはやはりクラシック・バレエ。回転はピピルエットだ。一方のカーンは大地から立ち上るエネルギーと一緒に踊っているよう。回転は世界も巻き込んで一気に回る感じ。それぞれのモノローグが入り、二人の全く異なる背景が否応なく明らかになるけれど、その違いをそれぞれ気に入っているようだ。全部同じなんてつまらないし、恐ろしい。 休憩なしの1時間15分の公演。ほんわか、すっきりした気分になった。楽しかった。
今回もやはり前のめりで観る人による迷惑を被る。客席の構造上、原因は自分の席から大分離れており、どうすることもできないのであった。
次の予定まで時間があったので、出待ちをしてみた。50人以上いただろうか。ギエムとカーンが座ってサインをしていた。そもそもサインをもらうつもりがなかったのでそのまま立ち去った。
鳥肌実 全国時局講演会 九段会館 PM7:00〜
鮮烈なダンスのあとは年末の恒例行事の時局講演会である。同じルートをたどった人はいないであろう。 チケットは電話予約のみの対応。繋がって良かったが、疲れた。2階席後方に着席。満員。講演タイトルは、「ダメ。ガッカイ。」
玉砕スーツはゆったりしたデザインに変更されていた。中将も中年太りからは逃れられない模様。話題は学会ネタを除いては民主党関連のもので、タイムリー。小沢一郎はどうにかしないといけないと思う。事業仕分けに絡んだ蓮舫 のネタが特に面白かった。 第2部では、信濃町および新宿駅前での大作パネルを使用したパフォーマンス映像が流れた。 時流が非常に気持ち悪い方向に動いている昨今、このような芸風がいっそ清々しく、ありがたい。
こぎつね丸
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