2011年12月02日(金) |
実は30年前の女子高生 |
先日、ふと、(そういえば、『イルファーラン物語』とは、もう18年くらいの付き合いなんだなあ……)と気づいて、しみじみしました。 初稿完結からならたぶん約17年、ネットで連載初めたのが10年前で、ネット連載が完結して、もうすぐ6年。 今、ネットで読んでくれてる方の中には、初稿執筆当時、まだ生まれてなかった方がいっぱいいるんではないかと……。
以前にも、バトンの回答でちらっと書いたことがあるのですが、実は、里菜は、設定的には、30年近く前の女子高生なのです。 なぜなら、18年以前にイルファーランを書き始めた時、既にラストシーンが十年後の場面であることが決まっていて、その、十年後の時点が、構想当時における『現在』だったからです。 『今現在27歳くらいの女性の、10年前の女子高生時代の体験』という設定だったのです。 それが約18年前なんだから、今から見れば28年以前。 (そのわりに、その十数年後設定の里菜竜の世界は、携帯はもちろんDVDもあって、ビリーズブートキャンプが流行ったりして、普通に現代なのですが(^^ゞ)
この、18年の付き合いのイルファーラン。 今は、その後日譚である里菜竜も一応完結して、さらにおまけの小話シリーズを数年に一度みたいなペースで気紛れ更新中で、そのおまけ小話シリーズの締めくくりとなるお話の構想も実は既にあるんだけど、それ自体はたいして内容のない短いポエムみたいなのだからすぐ書けるはずなんだけど、今はまだ、その間のエピソードを気が向くままにのんびり埋められるようにしておきたいから、最後の一話はまだ書かないのです。
まあ、連作短編形式だから、締めの一話を書いた後でも何かエピソードを思いついたら、時系列を遡って、いくらでも間を埋めるていけるんだけど。 もしかすると、それやるかもしれないけど。 でも、その頃にはもう、新しいエピソードを思いつかなくなるんじゃないかなあ。
でも、そのまた数年後に、ぽっと何か思い浮かんだりするかもしれないですね。 なんだろう、一生細々と付き合える古馴染みの友だち夫婦みたいな? 普段は年に一度、写真と近況報告入りの年賀状をくれるだけの付き合いだけど、たまたま近くに行く機会があったら遊びに寄るよ、みたいな?
そんな、長年楽しめる持ちネタがあって、いつでも好きな時に遊びに行けるもう一つの世界がいつも自分の隣にあって、私って幸せだなあと思います。 人生を少し(というか、かなり)得してるみたいな気がします。
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