2010年07月30日(金) |
<森の民>SF的裏設定&御礼 |
森の民シリーズを書いてて、なんとなく、SF的裏設定をどんどん考えてしまいました。
この人たち、自分たちで『自分たちは本当は大きな一つの命の一部だ』みたいなことを言ってるけど、これは単なる信仰とか思想とか哲学とかじゃなく、たぶん、本当にそうなんじゃないかとか……。
この森は菌糸類みたいなもので、地下で全部一つに繋がっていて、<森の民>は、その同じ根っこから生えるキノコみたいなものなんじゃないかと。 胞子を飛ばすための、生殖用の器官。 あるいは本人たちが例えている通り、一本の木に咲く別々の花。それも、自家受粉用の雄花と雌花。 あるいは、同じ花の中の雄しべと雌しべ。 だから実を結ぶとすぐに枯れてしまうのです。
で、生殖用の器官である他に、森という一つの巨大な生命体のセルフメンテナンスのための器官も兼ねてると思います。 森が、どの木を切るとか、どこにセレタを移動させるかとかをなんらかの形で指示して、森の維持管理をさせてるんじゃないかと。 森自体にははっきりした意識はないけど、そういうことを本能的にやって、自分を維持しているんじゃないかと。
でもって、この、森型巨大生命体は、もしかすると、宇宙から飛来したんじゃないでしょうか? この惑星のこの地域は、もともと、<荒地の民>が住んでる地域のような荒地で、そこに、宇宙から飛来した巨大生物が一体住み着いて、すごく深いところまで管みたいなものを挿し込んで地表に身体を固定すると同時に地下水を汲み上げて生命活動を繰り広げているんじゃないかと……。 いわば、惑星の寄生虫?
でも、この寄生虫は、増えないし、ある程度以上大きくもならないし、地下水は汲み上げるけど、空気を浄化したり、吸い上げた水分を空中に放出することで周辺の気候を和らげたり、動植物のすみかになったりして、周辺の環境に益をもたらして共存共栄しているんじゃないかと。
<森の民>シリーズは、ファンタジーと銘打っていますが、実はSFだったのです!(笑)
……というのを、あれこれ考えてました(^^ゞ
話は変わって、拍手くださった方、ありがとうございます! 9周年お祝いコメント下さった方、ありがとうございます!
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