2009年09月03日(木) |
覆面4・Cブロック推理経過2 |
さて、さんざん収集した特徴を忘れないうちに松原さんを探しましょうか……と、それらしいかもしれない気がする作品をあれこれ見てみましたが、いまいちピンとくるものがありません。
しかたないので、そっちは保留しといて、冒頭の字下げ忘れ(?)や記号の後のスペース無しなど、ぱっと目につく特徴がありすぎて見るからに怪しかった(怪しすぎたから、とりあえず後回しにしてた)11『ある冒険者夫婦の帰郷』を、ちょっと追求してみることに。
これ、字下げがあったりなかったり、セリフで始まる段落の場合「」の前も字下げしていたり、下げていなかったりと、いろいろ乱れているので、最初からすごく気になっていたのです。 この書式の乱れは、普通に考えれば、普段は字下げをしない人が書式での一発バレを避けるために覆面を被ろうとして、時間不足やうっかりから徹底できなかった……と見るところでしょう。 で、参加者の中で冒頭の一字下げをしなかったり、記号の後にスペースをつけないのは、一目瞭然で、らっきーからー。さんなので、普通だったら迷わず、らっきーからー。さんにするところなのですが……。
そうする気になれないのは、らっきーからー。さんが初参加じゃなくて、前回の参加作では、ちゃんと多数派の書式にあわせていたからです(サイト掲載にあたって自分の書式に戻してたけど)。 (過去の覆面作のリストを作ってくださった羽津樹さんに感謝!)
で、そのときは、うっかり下げ忘れなどはなかったようなのです。 ということは、らっきーからー。さんは、覆面を被るためには特徴ある書式を引っ込める必要があるとわかっていて、かつ、私と違って(笑)真性のうっかりさんではないと思われるので、今回に限ってそう何箇所もうっかりするとは思えないのです。 下げ忘れがないだけでなく、目立つ誤字脱字も見当たらないし……。 うん、らっきーからー。さんは、うっかり者ではない!
じゃあ、この不統一は、『うっかり』じゃなくて、意図的なフェイクなのか?
それとも、真性のうっかりさんでなくても、時間が足りなくてギリギリに慌てて提出したとしたら、偶然ちょっとくらいうっかりすることも有り得る? 意気込みによると、らっきーからー。さんの執筆時間は短そうだし……? う〜ん、でも、安直すぎるか……。 あと、今、日記を見てきたら、らっきーからー。さんは、お友達によく完ぺき主義って言われるらしいですよ? 普段からそういう風な人が、今回に限っては大量にうっかりなんか、しないよね……?
あと、もう一人、怪しい人は月島こむぎさん。 セリフで始まる行でも冒頭を一字下げてます。珍しいです。 (もう一人、「」の前にスペース入れてる箇所がある人を見かけたけど、それは一箇所だけだったので、たぶん、単なるミスでしょう)
文章的には、お二方、どちらがこれを書いていても不思議はなさそうです。 他の方という可能性もある。 ほとんど人が、フェイクでなら、書きそう(フェイクでも書かないだろうと思う人も若干いるけど)。 これはもう、書式については目を瞑って、文体・漢字変換から地道に捜査するべきか?
……そう思って、まず、らっきーからー。さんの作品を読んでみる。
…………
むしろ、さっき松原さん候補として精読してきたばかりの05『sai-ai』のほうが結びつきやすいんじゃ……??
漢字変換は必ずしも一致しませんが(『まなじり』と『眦』、『体』と『身体』など)、主語の省略があったり、読点が少なかったりと、文章全体の雰囲気が……。 サイトに『初戀』なんていう旧字体タイトルの作品もあるし、『全身の血が沸騰』したり『全身を突き上げ』たり『動揺が全身から溢れ出』たりと、もしかして、『全身』を使って感情を表現するのがお好きなのかも……?
前回と趣を変えているらしいのでコメディかなと思ったんですが、これはこれで、別の面で前回と違うのかもしれない。 例えば、漢字変換のフェイクとか! だとしたら、変換が全部は合わないのも頷ける!(←強引(^^ゞ)
というわけで、とりあえず、らっきーからー。さんは05に仮配置。
……と、ここで、松原さん探しに戻ります。
こうして詳細に実況報告してみると、私の推理って、ずいぶん行ったり来たりしてるなあ……(^_^;) だから非効率的で無駄に時間がかかるんですね。 まあ、いいや。 気の向くまま、気になるままに、あっちこっち飛びます。
というわけで、松原さん探しです。 04・05・09以外を探してみても「これ!」と思えるものが見当たらなかったので、もう一度、09を精読。
……あれ? やっぱ、松原さん、これなんじゃない? 松原さんのサイト作品のサンプルを増量。 両者を見比べる。 ……うん、やっぱ、これかも?
松原さんの作品では、指先や唇が凍てついたり凍えたり、頬や身体が熱を持ったりする、そしてそれらを対比させたりする、温度の描写が特に多い気がします。
あと、落涙描写が多彩で詳細です。 ただ『泣いた』なんて安直に書かずに、必ずのように、涙が零れ落ちるさまをスローモーションで描写します。光や宝石や熱に例えたりと、印象的です。 その特徴が、09にもあるような気がします。
あと、『言の葉』が気になります。 サイトにそのものズバリ、『言の葉』というタイトルの掌編があって、単なる『言葉』という意味じゃなく『お便り』『伝言』的なニュアンスが『兄さまからの言の葉』と言う使い方と同じで。 まあ、ごく普通言葉・ごく普通の使い方なんですが、なんとなく相通じてる気がしました。
というわけで、09は恵陽さん→松原さんへ。
相変わらず、三歩進んで二歩下がるどころか、一歩進んで一歩下がってるかも……?(^_^;)
現時点での仮配置↓
C01 迷い人の道標 →千里さん C02 峠越え C03 来客御礼 C04 選ぶべき道 →夜紡静さん C05 sai−ai →らっきーからー。さん C06 ワン・ラスト・キス →なつさん C07 おばけの道案内 C08 変化妖怪花火道 C09 この道の終わり →松原冬夜さん C10 ラブストーリー C11 ある冒険者夫婦の帰郷 C12 八月の空蝉 →茅さん
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