さて、Aブロックの続き。
前回までの推理は……↓

A01　　締切直前における特定の覆面作家企画４参加希望者の漸近線的記録あるいはマグネシウム燃焼時的アイデア　未定
A02　　□□■□□　　　□□□■□　並木さん
A03　　アガトの巡礼　未定
A04　　クロランドの流れ矢　未定
A05　　狼は邪心を知る　未定
A06　　たとえ何があっても　未定
A07　　ドM道　星間さん
A08　　大都会の秘密基地　K.Sさん
A09　　空の果て、あの道に　玖乃さゆらさん
A10　　月のゆりかご　ぷよ夫さん
A11　　かえりみち　文月さん？
A12　　もんどう　　REDさん？


その後、碓地さんの復活を待つ間に、歩く猫さんを探してみました。
そうしたら、文体フェイクかと思った04は、フェイクじゃなくて、普通に歩く猫さんでした（と、思います）。

前にサイトを見たときは読みきり短編を読んだけど、再訪して最新作の「プノールンプルンのネズミ」を読んだら、短いセリフと地の文が掛け合いになって軽快に話を進めてゆく小気味よく畳み掛けるようなリズムが、まんま『クロランド〜』じゃないですか。
さらに『すかぽん、てぽんと節締めの一打を入れる』なんて一文があったら、もう……。決定！

さらに、05はtomoyaさんに。

わりと最初のうちから『判る』があるから候補にはしてたんですが、なんとなく正統派の作品を出して来そうという思い込みから、他のを考えてました。
でも、05は、よ〜く考えてみたら、12と違って、忌憚無い意見を聞けてもあまり糧にならなさそうな完全フェイク作とかじゃなく、ギャグやどんでんがえしが入ってるというだけで、普通に小説ですもんね。

『判る』以外の決め手は、目の色の描写にものすごく凝ってるところ。
目や髪の色をキラキラしく描写するのは異世界ファンタジーを書く楽しみの一つなわけですが（ですよね！？　ですよね！？）、瞳孔と虹彩に分けてまで細密に描写する人は、あまり見ません。
本当に、吸い込まれそうな描写でした。

そして、残るは永坂さんと虹屋さんと碓地さん。

碓地さんは本サイト復活までのわずかな期間のために、わざわざミラーサイトをあげてくださいました。
ありがたいお心遣いです。
ちょうどAブロックの推理中だった私は、おかげで大変助かりました。
もう、本サイトも復活しているようですね。

で、三人と三作を読み比べた結果、虹屋さんは06に。
作風・文体から。
いくつか漢字変換が合わないところがあると思ったんですが、もともと揺れがあるようですし。

だいたい、漢字変換なんて、いつも全部きっちり同じ人の方が珍しいですよね。
たいていは、ごく一部のよく使う（あるいは人それぞれにこだわりのある）単語以外は、特に気にせず、その時々で気が向いたように書いているんじゃないかと。
私なんか、自分が普段どう変換してるか、ぜんぜん覚えてなかったですもん(^_^;)

虹屋さんは男性名ですが女性のようなので（ですよね？）、女性の作品だろうという印象とも合致。

残る二人と二作を読み比べた結果、永坂さんが01、碓地さんが03ということに。

なんでかというと、永坂さんより碓地さんのほうが、『だけど』とか『そして』とか『しかし』とかの後に読点が付く率が格段に高いのです。
漢字変換も、この組み合わせのほうが一致率が高そうです。
意気込みでの印象（永坂さん＝フェイク作）や、サイト作の印象とも、それぞれ合ってる気がします。

特に永坂さんは、サイトで拝見した『街のさびれた片隅で』という作品で、怪しいアイテム各種の微妙な効能と微妙な副作用を大量に列挙しているところに、なんとなく01に通じる雰囲気があるように感じました。
なんというか、どんどん湧き出す想像力の泉をお持ちとお見受けします。
（特に『半年老ける代わりに犬を使役できる』が、もう、もう、なんとも言えず絶妙に微妙すぎて、思いっきりツボに入ってしまいました）

ただ、永坂さんのサイトで『云う』の使用例を見つけてしまったのが気になるところですが（03にも『云う』がある）、03は『、、、』といい、子供一人称でのひらがな多用といい、隠れる気満々と見えるので、変換フェイクもあり得そうだし、じゃなければ、碓地さんも、たまたま私が読んだ中では見かけなかっただけで他の作品では『云う』を使ってるのかもしれないし。

文月さんは、漢字変換の違いと、前回の覆面作と傾向が近すぎるのが気になったのですが、漢字変換については↑で書いたとおりだし、ご本人が意気込みで前回作が参考になると書いてらっしゃるんだから、これでいいや。
ご本人の言葉を信じることにします！

というわけで、全部埋まりました。

もし、最後のほうで結果にどうしても違和感が出てきたら、ちゃんと検証しないで12に放り込んじゃったREDさんを改めて引っ張り出して来ようと思ってたんですが、そうしなくても、自分の中では、おおよそ納得できた気がします。

これで完了……かな？