『恋人の石』後編アップしました。 すごい大メロドラマで(私の感覚では……)、自分でびっくりです。 何か、普段の自分が思いつかないようなものを書いたような気がする……。
たぶん、普通に何もないところからお話を考えようとしたら、私、この話は思いつかなかったと思うんですよ。 このお話が出来たきっかけは、前にも日記で書いたと思うけど、創作仲間が『遺灰からダイヤモンドを作るサービスがあるそうだけど、誰かその設定で何か書かないか』みたいな話を振ってくれたことなんです。 ただそれだけで、別に、詳細な設定の提示があったわけでも、このネタでメロドラマを書けとか指定があったわけじゃないので、その一言から考え付く話は人それぞれ、ジャンルも内容もまったく違ったはずで、そんな中、私の中からはこれが出てきたということは、やっぱり私の中に何かそういうお話のモトがあったということなのですが、でも、やっぱり、最初のネタの投下がなければ、こういうお話は出てこなかっただろうなあ、と。 お話のモトが私の中に霧みたいにもやもやと漂ってたところに、外部からのネタの投下という刺激が加えられたことで、何か化学反応が起こって、思いもよらない形の結晶が出来たんですね。 雲の中に核になる粒を撒いたら雨や雪が出来るみたいに。 面白いですね〜。 この一粒の核のおかげで、このお話だけじゃなく、もはや遺灰とも宝石ともまったく一切全然関係のない<森の民>の世界まで生まれたんだから、不思議です。
でも、思いもよらないものを書いたような気がする割りに、実は、細かいシチュエーションは、私がよく書くパターンばかりのような気がします。 あ、ちょっとネタばれかもしれないから未読の方はご注意を。
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家畜を放牧しながら少し離れて座ってる微妙な距離感の二人とか、クライマックスに荒野でキスとか、『イルファーラン物語』とまったく同じだし、手を取られて「このまま引き寄せてくれたら」とか、荒れた指先とか、『いつも心にジャガイモを』で、まるっきり同じことをやったばかりだし、『〜ジャガイモ』といえば、サーレイが消えるシーンも、テルが消えるシーンと似てるかも……(^_^;) あ、あと、別れ際に頬に触れるシーンは『金の光月〜』と同じだ……。
別にそれらのシチュが毎回書かずにおられないほどすご〜く好きと言うわけでもないと思うんですが、何か、発想のクセとういか、自然と思いつきやすいらしいです。 中でも、指先ネタは、恋愛を描くたびに毎回やってるような気がする(^_^;) 『森花』では指先じゃなく、『唇が偶然掌に触れる』でしたが、まあ、『淡い接触』という意味で、同じ状況のバリエーションですね。 でも、これはもう、露骨なエロより『指先が触れただけでドキドキ』のほうが描きたいという方向性からして、考えてみれば必然的なのかも。
話は変わって、WEB拍手や一言フォームをぽちっとしてくれた方、コメントくださった方、ありがとうございます! いつも励まされてます! ここを見てる可能性は低いと思いますが、9日にコメント下さったMさん、一気読みありがとうございます! めったに更新のない倉庫サイトで申し訳ないのですが、たま〜に何か増えることもありますので、気が向いたら、また遊びに来てくださいねv
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