時々管理日誌
時々だけ書く管理人の日誌です。
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2008年06月16日(月) 親馬鹿バトン

柏秦透心ぃズの柏さんからまわしていただきました。
そういえば、バトンって、ひさしぶり!
ちょうどいいタイミングでの親馬鹿心のリハビリに、楽しく回答させていただきました♪

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【ルール】
もとから親馬鹿の方もそうでない方も、極限まで親馬鹿になりきって自作品を語り倒して下さい。
連載中でこの先のネタバレになりそうな項目はぼかし&スルーOKです。
一度答えた人に回すのは、指定する作品が違えばOKです


■ 指定:『イルファーラン物語』

完結済みの長編異世界ファンタジーです。


■ いつごろその作品は生まれましたか?構想はどれくらいですか?

生まれは約15年前(!)。ホントです。
構想期間は、大昔のことなので、忘れました……。
ほんの思いつきで書き始めたので、わりと短期間だったと思います。
で、初稿はたしか、だいたい一年くらいで書き上げ、その後、長年、ワープロの中に眠らせてあったのを、約6年半前の2001年9月にネットで連載開始。推敲・改稿しながら約4年かけて連載して、2005年の12月に完結させました。 
 

■ どんな話なのかご説明を

普通の女子高生が突然異世界に飛ばされて、そこで恋をしたり旅をしたり冒険したりするという、ものすご〜く王道パターンな異世界召喚ものファンタジー。
分類すれば、児童文学寄りのヤングアダルト向けエンタメ系ライト・ファンタジー、あるいは、少女小説(……の、つもり)。
そのわりに、文章は無駄にクドい!(笑)
作風は地味。描写&説明過多、テンポ極遅(笑)。


■ この作品で描(書)きたいもの、キャラ等はありますか

書きたかったものは全部書ききったぜ!

とりあえず、異世界で仲間と旅をしたり冒険したりして、冒険の過程で淡い恋が芽生えたりもするようなお話が書きたかったのです。
『冒険』の中身は何でも良かったのですが、「ファンタジー世界で『冒険』といえば『魔王を斃す』だろう、これ常識♪」と思って、魔王を斃す話にしました。

細かい要素としては、自然いっぱいの異世界の風景や、異世界の人々の暮らしのディテイル、ドラゴン、魔法、剣を持った勇者様、黒衣の魔王、地下迷宮、荒野の旅、野宿と焚き火と兎シチュー(←これ重要!)、淡いからこそドキドキのもどかしい初恋……等々、このお話で書いてみたかったものは全部、上手く書けたかどうかは別として、詰め込めるだけ詰め込みました。

まあ、実際に書いてみたら、ちょっと予定と違う風になっちゃった部分も多々あるけど――主に、ヒーロー役のはずが何故か田舎のイモ兄ちゃんになっちゃったアルファードとか、シリアスを突き詰めすぎたらギャグと紙一重になりかけちゃった(私の脳内では既にすっかりギャグになってる)魔王とか、あと、冒険成分が少なくて日常生活と心理描写ばかりとか――。

でも、最終テーマはちゃんと描ききったはず。描ききったつもり。


■この作品の好きな所など

私が楽しんで書いているところ(笑)
作品としてはアラだらけなんだけど、書き手が、自分が書きたいものを書きたいように何の遠慮もなく思いっきり力いっぱい書いているが故の熱気と勢いが、アラなんて関係ない勢いで迸ってるんじゃないかと。
あと、自分が書いたんだからあたりまえだけど、いろいろと、自分の好みに合っているところ。


■設定などで気を付けた所

とりあえず、世界設定については、世界設定そのものが目的じゃなくあくまで物語の舞台としてテキトーな背景世界があればよかったので、あまり設定を説明しなくても分かりやすく、違和感なく馴染みやすいようにと、なるべく普通でありふれた、よくあるRPG的な『なんちゃって中世ヨーロッパ』風異世界の世界観を踏襲しようと思ったんですが、『中世』だと、いくら『なんちゃって』でいいんだと開き直っていても、住んでる人の頭の中身からして違うはずなので、自分ではうまく想像できず、結局、近世〜近代になっちゃいました。

つまり、一言で言うと、なるべくありふれた普通の設定にするように気をつけました。

主人公も、読み手の自己投影のための器としての無色透明型主人公を目指して、なるべく普通の、平凡で標準的なヒロインするよう気をつけたつもりだったんですが、どういうのを『普通』と思うかは人それぞれで違うので、必然的にそれなりの個性は出たかと。


■特に力を入れた(入れる)、または好きなシーン

里菜が水に浮かんでるシーンとか、里菜が見た魔王の夢のシーン、荒野を旅して幻影を見るシーンなどの、幻想的な描写の出来るシーンは、ここぞとばかりウキウキと張り切って大いに楽しんで書いたので、思い入れがあります。


■その他、作品内でこっそりこんな事がやりたかった(やりたい) というのはありますか

やりたかったことはみんな、おおっぴらにやりましたけど……『こっそり』やったことといえば、番外編『ユーリオンの手記』ですね。
最初は本編に『幕間』として組み込むつもりだったんですが、『裏・イルファーラン物語』というか『本当は怖いイルファーラン物語』みたいな内容なので、悩んだ挙句、本編に入れてはちょっとまずいだろうと、番外編にしました。
番外編だけど、連載時には、『本編に入れるならここに入れる』というタイミングで本編を中断して連載し、その後、引き続き本編を戻ったので、連載をリアルタイムで追ってた人には『こっそり』じゃなかったと思いますが、完結後に読みはじめた人にとっては、『こっそり』に見えるんじゃないかと。


■作品にオープニングテーマ、エンディングテーマ、挿入歌を付けるとしたら

オープニングというのとは違うんだけど、私の脳内では『イルファーラン物語』全体のイメージ・ソングになってる曲があって、『恋はみずいろ』なんです。
なんでかというと、作中、第五章の祝宴のシーンでローイが歌う歌が、このメロディにあわせて作ってあるから。
そのいきさつは、こちらの創作裏話で詳しく語ってます。


■この作品内で一番気に入っているキャラと、その理由

好き嫌いを超えて思い入れが強いのはアルファード。
今まで他のバトン(オリキャラバトンとかキャラバトンとか)でもさんざん語ってるんですが、『こういうキャラを作ろう』と意図して造形したんじゃなく、自分の中のどこかからやむにやまれず自然発生的に浮上してきちゃったキャラで、「この人は私が好こうが嫌おうが関係なく最初から『こういう人』としてどこかに存在していて、私はそれを発見してきただけんじゃないか」という気がするくらい、私にとっては確固とした実在感のあるキャラなのです。


■この作品内で一番好きなコンビまたはカップリングと、その理由

もちろん、里菜&アルファード。
この二人を書いてると、非常に落ち着くというか、居心地が良いです。
「共に古馴染みの気の置けない友人二人がカップルになってて、その家に遊びに行って寛ぐ」的な親しみと安心感があります。


■この作品内でこっそり推したいキャラと、その理由

『いいひと』系ならローイがオススメ。
お調子ものだけど、やるときゃやります。

敵役なのに連載中に読者人気ナンバーワンだったのは魔王。
魔王と里菜にくっついて欲しいというコメントも多かったです。

それから、個人的に、私が自分の萌え要素を託したのは、実はユーリオン。
メインヒーローのアルファードが外見的にあまりにも自分の趣味とかけ離れたタイプだったため、他のキャラで、こっそり自分の萌えを吐き出してみました。

ロリコンさんにはニーカ、気の強い美少女がお好みならリューリ、動物好きなら牧羊犬ミュシカをどうぞ!


■この作品内でこっそり推したいコンビまたはカップリングと、その理由

こっそり……。里菜とアルファードは当然ながら公認カップルだし、あとは特にいないような……。
魔王×里菜というカップリングは人気が高かったかも?
私も書いてて楽しかったし。
武骨なアルファード相手では望めない、危険な香り(笑)の微エロティシズムを、こちらに担当させました。


■キャラクターの声イメージはありますか

里菜だけは、脳内に声のイメージがはっきりあるんですけど、それが、例えば声優さんや女優さんでいえば誰の声に似てるのかが分からないのです。
他は特に無し。


■その他、ここがオススメ!誇れる!というポイント

『完結している』『ダウンロード版もある』
異世界召喚というジャンルで完結している長編は、それだけで、わりと希少価値なんじゃないかと……。


■この作品がゲームになるとしたら(ジャンル、会社等)

第四章だけなら、古典的なRPGになるかも。
地下のダンジョンを探検して武器を手に入れ、ドラゴンや雑魚モンスターを斃して魔王の居所に辿り着いて、最後の決戦。
途中でちゃんと中ボスのドラゴンを斃しておかないと、ラスボスである魔王の所に辿り着いた時に、レベル不足で負けちゃうんですよ。ちゃんとドラゴンを斃してレベルアップして、『ドラゴンの血』というアイテムでHPを回復したり防御力を高めてから行かないと。
あ、そもそも、魔王の部屋のドアにはトラップがしかけてあって、これも、ドラゴンを斃してないと回避出来ないから、魔王と対面する前にゲーム・オーバーですね。ドラゴンを斃してあればトラップは無効化できますよ〜。

ちなみに、これら↑の妄想は、私の脳内では、『ファミコン』の映像で展開しています(^_^;)

あとは、『どうぶつの森』みたいに、イルゼール村にただのんきに滞在するだけのゲームとか、アルファードとローイと魔王その他からお相手が選べる恋愛シュミレーションとか、あとは、羊と牧羊犬の育成シュミレーション(時々牧場にドラゴンが出る)とか?


■この作品がアニメになるとしたら(時間帯、会社等)

東京12チャンネルの平日の夕方の4時半〜6時半くらいとか、でなきゃ休日の朝とかの、お子様枠にやりそうな気がします(笑)


■別の表現媒体(小説は漫画、漫画は小説、ゲームは小説か漫画等)になるとしたら
(描いてほしい作家さん、出版社等)

う〜ん、分かりません……。
とりあえず、あんまりきらびやかな絵や洗練された絵、今風な絵は似合わないかも?
(要するに、ダサい絵が似合う?(笑))


■その他こんな展開を夢見てみる(音方面、グッズ等)

う〜ん、思いつかないです。

■作品関連で1つだけ願いが叶うとしたら

う〜ん、いっぱいあるような気がするんだけど、いざ考えてみると思いつかないです。


■次にバトンを回す人(作品の指定付きで)

これは、一つの作品・シリーズを愛着を持って長く書き継いでいる人に聞きたいですね〜。

姫様御殿の姫様こと、わたなべりえさんに『エーデムリング』シリーズで。
夢紡ぎの歌の松木響子さんに『永遠の恋人』で。
Shafts of Shiningとみ〜さんに『アリューザガルド』シリーズで。
後ほど渡しに行きますね。

他にも、親ばかしてみたい人がいたら、ぜひ拾っていってくださいv

追記:
とみ〜さんの回答はこちら


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